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7月22日(ndam31) 嗚呼!バント失敗

戦評

流れの中で常に後手後手に回った阪神が一度も主導権を取れないままに敗れ、ヤクルトは長い連敗に漸く終止符を打った。

東京ヤクルト先発・由規に対する阪神は3番に中谷を起用。初回先頭・西岡が四球を選び出塁するも、一死後  中谷がフルカウントからボール球の外角スライダーを空振りして西岡・盗塁死の三振ゲッツーに終わった。

連敗脱出を懸けるヤクルトは今季初めて山田を4番に据えて、バレンティンと新戦力リベロが挟むクリーンアップで臨む。阪神先発・能見は1番 坂口にストレートの四球を与える立ち上がりから二死後  山田に左中間スタンド中段まで運ぶ特大の号2ランを浴びて。早々と相手に先取点を与えてしまう。

それでも2回表  一死からロジャース・鳥谷の連続四球と由規の牽制悪送球で2・3塁になると7番 大和がセンター前に渋く落とす2点適時安打を放って、阪神が同点に追いついた。

しかし、その裏 能見は先頭打者・四球から8番 西浦の左適時二塁打と1番 坂口の中前適時安打で4対2と再びリードを奪われる。

その後は両投手共 立ち直るが、5回を1安打2失点で投げ終えた由規の代打・比屋根に左二塁打を浴びるなど5回裏 能見が 一死1・3塁のピンチを迎えると阪神ベンチは松田にスイッチ。松田はここを何とか凌ぎ切った。

能見篤史投手は4回1/3(83球)を投げて5安打7三振2四球 4失点。「今日はイニングの先頭打者への四球に尽きると思う。やってはいけないピッチングだった」と振り返っている。

ヤクルトもリリーフ・松岡を投入した6回表  阪神は西岡・内野安打と上本の四球で無死1・2塁の好機を得るが、3番 中谷は送りバントを失敗して三振。続く福留・ロジャースも連続見逃し三振に倒れて大きな反撃機を逸する。ここが大きなポイントとなった。

するとその裏、松田が残したピンチで登板の岩崎が二死満塁から2番 荒木に痛恨の死球をぶつけてヤクルトに追加点を許すと、続くバレンティンにもストレートの四球で連続押し出し。6対2となって大勢が決した。

7回裏には、腰の張りを訴え登録抹消のマテオに代わって一軍に上がったファームの守護神メンデスが来日初登板。150km/h台を複数回マークするなどポテンシャルの高さを窺わせながら、2回(28球)を1安打無失点とまずまずなデビューを飾っている。

ヤクルトは終盤も石山〜近藤〜ルーキと小刻みな継投で危なげなく逃げ切り、6対2で7月初勝利。連敗を14で止めた。

試合後、金本知憲監督は攻撃の節目でマズい打撃内容を見せた中谷におかんむり。「1回(三振ゲッツー)はワンバウンド。バントもストライク2球見逃して、ボール球を振る(スリーバント失敗)。状況判断とかじゃなく、先ずは読む力、考える力なんだけど。そこは(口を酸っぱく)言ってるんだけどな!いったい何試合出てるんだ」と話すにつれて語気を荒くする。 来日初登板のメンデスに関しては、「マテオが良くなるまでどうなるか?分からない」と話して、当面は投球内容を見ながら今後の起用法を探って行く意向を示した。

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