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5月11日(MayFri, 11 May 2018 00:00:00 +090000) 江越アーチ!大敗に一矢

戦評

ベテラン左腕の不調で序盤から失点を重ねた阪神が、なす術なく大敗を喫した。

阪神先発・能見がいきなり捕まる。初回一死から菊池・バティスタに連続本塁打を浴びて、たちまち2失点。この後6番 安部のセンターへの適時三塁打に死球・自らの暴投などで失点を重ねた挙句、8番 石原にも左中間へ1号2ランを打たれて1回裏に一挙6点を奪われる。続く2回にもバティスタと新井の適時二塁打やサード大山の悪送球で3点を失って、序盤で大勢が決してしまう。能見は4回(99球)まで投げて8安打5三振3四死球9失点と散々な内容だった。

広島先発・ジョンソンに対する阪神は、好調・植田が体調不良のため欠場。江越・西岡の1・2番に、福留を休ませて5番に大山を起用するなど打線をテコ入れして臨んだが、ジョンソン攻略に序盤の大量失点は余りにも重い。案の定、前半は無得点のまま進み、6回表に漸く1番 江越がバックスクリーンへ2季ぶりのアーチとなる1号ソロ本塁打を叩き込んで一矢報いるのが精一杯だった。大量援護に余裕の投球を見せたジョンソンは7回(93球)4安打7三振1四球1失点。危なげない内容で3勝目をマークしている。

阪神2番手は、左肩コンディション不良の高橋聡に代わって一軍登録された左腕・山本だったが、7回裏 菊池〜バティスタにこの試合2度目の二者連続アーチを浴びるなど3回5失点。カーブ打線を止める事が出来ないままに阪神が、14対1と大敗を喫する。広島は13安打14得点と打線が活発に機能しての圧勝だった。初回に2ランを放った石原は、3回裏2打席目の左前安打で通算1000安打を達成。猛打賞も加わって、記念の試合に花を添えている。

3連敗で勝率5割に逆戻りの阪神・金本知憲監督は、怒りを通り越したような虚ろな表情だ。「見ての通り」と言葉少なに完敗のゲームを振り返っていた。打線は江越の本塁打以外は沈黙して僅か4安打と低調だった。連日のマルチ安打を放った糸井はともかく、ポイントゲッターのロサリオが全く元気なく、これで15打席連続ノーヒット。福留は休養日でチャンスメーカーに期待の植田もダウンとあっては、打つ手も限られる。指揮官も、この夜に限っては全くお手上げ状態だったと言わざるを得ない。

とは言え、長いシーズンには、こんな日もある。反省は必要だが、あれこれ思い悩んでも仕方がない。すっぱりと切り替えて、フレッシュな気持ちで土日のデーゲームに臨んで欲しい。

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