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8月8日(32Asia/Tokyo08) 才木、痛恨の初回被弾

戦評

前夜に続いて、立ち上がりの攻防が明暗を分けた。

巨人先発左腕・吉川光に対する阪神は、福留を休ませて3番にナバーロ。不振の陽川に代えて6番サードで大山を起用する。吉川光が初回3者凡退スタートを切った一方で、阪神先発・2年目19歳の才木は立ち上がりに捕まる。1回裏二死からマギー・岡本の長短打で2・3塁に走者を背負って、5番に入ったベテラン 阿部に高め速球を仕留められてライトへの6号先制3ラン。いきなり痛い失点を食らった。

2回表 阪神は、大山のヒットと2四球で二死満塁まで攻めるが、9番 投手の才木が見逃し三振に倒れる。巨人・吉川光は球に多少のバラつきはあるものの、腕を振って攻め込む投球で猛虎打線を抑えて行く。阪神・才木も、走者は背負いつつも粘り強く、若者らしい投球で2回以降は巨人打線に追加点を許さない。プロ初スタメン・巨人のルーキー若林からは2三振を奪うなど出塁を許さなかった。

6回表 阪神は、北條・糸井のヒットと四球で一死満塁の絶好機を迎える。だが、6番 大山は内角速球に詰まって内野フライ、中谷も変化球に泳いで中飛に打ち取られて得点する事が出来ない。巨人・吉川光は、この回まで投げて交代する。6回(115球)3安打 6三振 4四球 無失点と文句なしの内容だった。

阪神・才木も6回まで投げ切り、7回の打席で代打を出される。初回に一発は浴びたが、その後は立ち直った。6回(111球)6安打6三振3四球3失点は、決して悪い数字ではない。「立ち上がりに四球を出したくないという意識を強く持ちすぎて、甘く入った直球を狙い打たれてしまった。毎回点の取られ方が悪く、味方に流れを持ってくるよう
な投球が出来ず、2回以降はなんとか粘りの投球が出来ただけに、もったいない登板になってしまった」。悔しさは残っても、才木浩人投手の今後に向け、収獲はたっぷりだったと言えるだろう。

巨人がリリーフ宮國を起用して逃げ込みに入った7回表 阪神は代打・鳥谷の中前安打と糸原の二ゴロでベースカバーに入ったショート若林の足が2塁ベースから離れた事(リプレー検証の結果)で一死1・2塁となったが、ここも北條・ナバーロが凡退して生かせなかった。試合の流れから見て、これでほぼ勝負がついたように思われる。

その裏 阪神2人目・望月が招いた二死1・2塁のピンチは、岩崎が阿部を見逃し三振に斬って何とか逃れた。ビハインドの場面でも、しっかりと自分の仕事をやり切る姿にプロフェッショナルを感じる。ダメ押しは出来ない巨人だが、8回 澤村〜9回 アダメスと繋ぐ。阪神は9回表 代打攻勢をかけ、一死1塁に四球の伊藤隼を置いて福留がセンターオーバーの適時三塁打を放ち、一矢報いた。しかし、反撃もここまで。3対1で巨人に敗れ、連勝は3で止まった。完封は阻止したが、内容的には完敗だった。

「(才木は)なかなか状況判断が出来ていない。(初回のピンチ)阿部のところで、一塁も空いてるんだし、ボールで良いんだから…。状況をもう少し見なくちゃダメだね。若さもあると言う事だと思う」。金本知憲監督は、憤懣やるかたない様子で初回の場面を振り返った。そして、「ゲームの中で、ウチのチャンスに1点でも入っていれば、流れも変わったと思うし、リクエストもモノに出来なかったと言うのも敗因の一つではないか?と思うよ」と話す。

それでも、気を取り直して、「明日に向けて、勝ち越しに向けて頑張ります」と話を締めた指揮官だった。

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