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8月9日(JST12000000) 超特大!糸井決勝アーチ

戦評

初回に先制された阪神だが、粘り強く盛り返して逆転勝利へと繋げた。

7月27日の中日戦(東京ドーム)でノーヒットノーランを達成した巨人先発・山口俊に対する阪神は、福留・糸井・ロサリオのクリーンアップ。7番に7月17日以来のスタメン・鳥谷、8番 捕手は約3ヶ月ぶりに坂本が先発マスクを被る。初回は二死2塁から糸井が左前安打を放つが、走者・糸原がレフト岡本の送球に刺され、先制機を逃した。

阪神先発は、2ヶ月以上勝ち星から遠ざかる不振の秋山。巨人は1番に初めてマルティネスを起用し、前夜のヒーロー阿部が2夜連続で5番に座るオーダーで臨む。立ち上がり、マルティネスが左中間二塁打と中継の乱れに乗じてサードへ進むと2番 重信の中前適時安打で巨人が、あっという間に先制する。(マルティネスは三塁へのヘッドスライディングの際に左手小指を負傷し、生還後に交代)

秋山は、更に二死3塁から5番 阿部にライトオーバーの適時安打を浴びて2点目を失うなど初回から5安打を集中された。打たれ出すと止まらなくなる今季の悪癖が早くも顔を出している。

3回表 阪神は一死後、四球の糸原と2番 北條との間でヒットエンドランが成功して1・3塁とする。ここで3番 福留がセンターへ犠飛を打上げ 1点を返した。

その後は両投手が、安定した投球を見せる。秋山は、2回以降尻上がりに調子を上げて巨人に追加点を許さない。山口俊も力強い真っ直ぐを中心に押して行く。この日は、決め球のフォークボールは控え目に使う内容だった。

6回表 阪神は一死後、福留の中二塁打と糸井・右前安打で1・3塁と絶好機を演出するが、5番ロサリオは変化球を打たされて遊ゴロ併殺打に倒れ、ヘルメットを投げつけ悔しさを露わにした。その裏 秋山も阿部・小林のヒットで二死1・2塁のピンチを招くが、山口俊を会心の真っ直ぐで見逃し三振に斬って無失点で切り抜けている。

7回表 阪神は先頭6番ナバーロが真ん中低めの速球を完璧に捉えてライトスタンドへ起死回生の来日2号同点ソロ本塁打を放つ。エフレン・ナバーロ選手は、「秋山が良い投球をしてくれていたから、なんとか打撃で貢献したいと思っていた。最高の結果になってくれて良かったよ」と話している。その後の一死1・2塁を生かす事は出来なかったが、これで阪神はリリーフ勝負に持ち込む流れが出来た。その裏は、2人目・桑原が走者を出すもゼロに抑える。

8回表 巨人もリリーフに澤村を送る。一死後 4番 糸井が直球を捉えると打球はライト最上段のバルコニー席を越えて天井に近い看板がある壁に当たる超特大の13号ソロ本塁打となって、阪神に勝ち越し点が入った。

逃げ込みを図る阪神は、8回裏 3人目・藤川を起用。藤川は、一死後 阿部にライト線二塁打を浴びて長野を歩かせ1・2塁を招くが、亀井・大城の代打攻勢を見事に鎮圧する。9回表二死満塁を逃した阪神だが、最後を守護神ドリスが締めて3対2で際どく勝利。東京ドームでの3連戦としては、実に5シーズン振りの勝ち越しとなった。

ヒーローインタビューは、特大決勝アーチの糸井嘉男外野手だ。「勝って良かったです。(手応えは)完璧だった。ボクらのチームは(優勝する為には、もう)負けられないんで、勝つだけだと思ってやっています。(明日からも)頑張ります!」と、短いフレーズで歯切れよく答えていた。

「ウチらしくないと言えば、ウチらしくないね。本塁打での同点・逆転というのでね。よく打ってくれました。ホントに」。金本知憲監督も粘りの勝利に目を細める。「(糸井は)いつもアレ位の良いポイントで打ってくれたら、もっと本塁打も増えると思うけどね。ホント、良いところと言うか、切羽詰まったところで良く打ってくれた」。

「(先発・秋山は)尻上がりに段々スピードも上がって来たし、キレも段々出て来たんでね。途中からは凄い安心して見てました。(中継ぎは)ほぼ完璧でしたね。何とか酷使しないように、先発がせめてもう1イニング頑張って欲しいとは思うけどネ」。指揮官は、投手陣を讃えつつ、次へ向けては、「もちろん今の勢いをね。まだ取れるところで取るという事は、まだ出来ていないけど、明日から出来るように頑張ります!」と打線に更なる注文を課していた。

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