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8月11日(tham31) 強力援護で小野6勝!

戦評

序盤に相手先発左腕を捉えた打線好調の阪神が、中盤に加点して早めに決着をつけた。

DeNA先発・濱口に対する阪神は、福留を休ませてロサリオ・糸井・ナバーロのクリーンアップ。6番には鳥谷を起用する。初回は3者凡退だったが、2回表 糸井の右二塁打と四球の無死1・2塁から6番 鳥谷が右前適時安打を放ち先制する。続く俊介は三ゴロ併殺打に倒れるも、8番 梅野に左越え5号2ラン本塁打が飛び出して 3対0とリードを広げた。

先制打の鳥谷 敬内野手が言う。「打ったのはストレート。甘く来たボールにしっかり反応することが出来た。先制することができて良かった」。
やはり真っ直ぐを打って追い打ち2ランの梅野隆太郎捕手は、「次が投手の小野だったので、少々ボールでも思い切って打ちに行こうと思っていた。良い結果になってくれて良かった」と話し、胸を撫で下ろした。

3回表には内野安打の糸原を北條が送った一死2塁から3番ロサリオが左前適時安打を飛ばし、追加点を挙げる。「打ったのはストレート。有利なカウントだったし、得意なゾーンのボールに集中していた。いい追加点が取れて良かった」と、ウィリン・ロサリオ内野手は振り返っている。この後、二死満塁となったところでDeNAは、先発・濱口を諦めて藤岡にスイッチ。早くも継投に入った。

阪神先発は、中5日の小野。前回5日のヤクルト戦(京セラドーム)では、立ち上がりから走者を背負い苦しみながらも何とか粘って白星を得た。DeNAは、1番を桑原から神里に代えて6番 伊藤・7番 大和として9番に桑原を据える。小野は序盤、ロペスに四球を与えただけでDeNA打線をノーヒットに抑える上々の滑り出しを見せた。しかし、4回裏 ソト・宮崎のヒットに四球が絡んでの二死満塁から7番 大和に右前へ2点適時安打を浴びて失点する。

6回表 阪神はDeNA3人目・エスコバーを攻める。先頭・梅野が二塁打で出塁して、小野の送りバントはファーストの野選(リクエストによるリプレー検証も判定変わらず)となって無死1・3塁。ここで1番 糸原が三塁線ギリギリを破る適時二塁打を放つ。続く北條の中犠飛と3番ロサリオの左適時二塁打。糸井倒れた後、5番ナバーロも中前適時安打と畳み掛けて、阪神がこの回一挙4点を追加して8対2と突き放した。

糸原健斗内野手が振り返る。「打ったのはストレート。リプレイ検証で少し間が空いたが、追い込まれてからも集中して打つ事が出来た。次の得点が大事なところで打つ事ができて良かった」。大量援護をもらった小野は、7回裏 先頭・大和の右越え二塁打と代打・石川の中前適時安打で1点を失うが、桑原を遊ゴロ併殺に取って傷を最小限に食い止める。8回裏まで投げ切りたいところだったが、二死1・3塁から6番 伊藤に死球を与えて満塁となったところで藤川の救援を仰いだ。藤川は、7番 大和を一球で遊ゴロに仕留めて、ここを無失点に凌いだ。小野は自己最長7回2/3(110球)を投げて8安打9三振4四死球3失点だった。

結局、このまま阪神が8対3とDeNAを振り切って、今月2度目の3連勝。3夜連続で広島の優勝マジックナンバーが出るのを阻止している。ナバーロが来日初の3安打を記録するなど5人がマルチのチーム12安打の快勝。横浜では今季9勝1敗となった。

ヒーローインタビューは6勝目をマークした小野泰己投手。「いや、もう素直に嬉しい。無駄に何も考えず、梅野さんのミットを信じて全力で投げるっていう事を考えて今日は投げた。前半、点を取ってもらった後にしっかりゼロで抑えられた事が良かった。(カーブを使い)しっかり緩急を使えていたので、その分 真っ直ぐも良かったんじゃないかな?。次回もしっかり腕を振って、自分の球を信じて、味方が点を取ってくれるまで粘って、勝ちに繋がるピッチングが出来ればイイかな?と思う」。

「昨日の東と言い(打線は)真っ直ぐをしっかり捉える事が出来つつある。(横浜では本塁打も多いが)やっぱり、ここに来たらよく打つよ!」。金本知憲監督も活発な打線に表情が和らぐ。「(小野について)今日は長いイニングを投げてくれて。欲を言えば8回を投げ切って欲しかったけど…」次回登板も中5日を予定しているので、もともと完投させるつもりはなかったようだ。これで、今季6回までリードしている試合は、37勝無敗1分と言う驚異の勝率を誇るが、「去年と同じようにそういう勝ち方が出来ている。勝ち試合をしっかり勝っている。リリーフ様様です!」と指揮官は、強力なブルペンに改めて最敬礼だった。

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