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10月12日(41Asia/Tokyo12) 反撃及ばずファイナルは黒星スタート

戦評

連覇を果たしたヤクルトとのCSファイナルステージ第1戦は本塁打の威力の前に屈する結果となってしまった。

先発の西勇は初回から持ち味の制球力で勝負した。しかしきっちりコースを突く投球で慎重に攻めた結果、2死から連続四球を与えた後に先制の3点本塁打を浴びてしまう。初回だけで球数は30球以上、苦しい立ち上がりから2回と3回にも失点。セリーグ2位の防御率2.18を記録した右腕が試合を作れなかった。

打線は2回に先頭の大山がレフト線を破る2塁打でチャンスメイク。続く原口はつなぐ気持ちと高い技術で食らいついた。追い込まれてからはポイントを近づけてファールを打ち続け12球を投げさせた。粘りに粘った13球目、フルカウントからワンバウンドする球にバットは止まったかに見えたが判定はスイング。走者をためることは出来なかった。

それでも相手ペースで進んだ流れは5回にケラーが断ち切った。ヤクルトの中軸から2つの三振を奪って三者凡退。

「とにかく0点に抑えること、そしてその中でも攻撃に流れを持ってこられるような投球を意識したよ。結果的に3人で抑えることができたし、任された場面で仕事ができてよかったね」

いつもより早い出番の影響を感じさせず、力で捩じ伏せた。すると6回、代打・梅野の2塁打から2死3塁とし、島田の適時打で1点を返した。

「みんなまだまだ諦めていないですし、まずは1点という場面だったので、必死に食らいつきました。ランナーを還すことができてよかったです」

この一打をきっかけに反撃へと移りたかったが1-5とした直後に加治屋が2点本塁打を被弾し6点差に広げられてしまう。8回に2死2塁から近本がレフト前に安打を放ち、2走・マルテが生還を狙ったが惜しくもタッチアウト。6点を追う9回は2死2塁から糸原の放った鋭い打球がファーストライナーとなりビハインドを跳ね返せなかった。

黒星スタートも明日は藤浪が先発マウンドへ。高校時代から大舞台に強い右腕が雰囲気を変えてくれるに違いない。

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