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6月17日(th0000006) 才木無念の降板

戦評

2年目右腕が本塁打攻勢に遭って序盤から劣勢を強いられた阪神が、一方的な展開でひ交流戦ビジター最終試合を終えた。

東北楽天は、梨田昌孝監督辞任を受けて平石ヘッドが監督代行を務める。先発・美馬に対する阪神は2番 高山・5番 中谷と前日のヒーローをポイントに並べる。初回は高山・中二塁打から二死1・3塁とするが中谷が遊ゴロに倒れた。今季未勝利の美馬だが、チームの危機にあたって気合いが入っていた。縦横の変化球で巧みに緩急をつけて、猛虎打線を翻弄していく。

阪神先発は雨天中止の影響でローテーションが変わり、中20日の登板となった2年目右腕・才木。初回は3者凡退で立ち上がるが、2回裏 先頭 今江の中前安打の後 5番 銀次に右中間への2号2点本塁打を浴びて先制点を奪われた。3回の一死1・2塁は3番 今江を併殺打に取ってピンチ脱出も、4回裏に6番 アマダー・7番 藤田とライト方向への連続アーチを食らって、この回限りで降板。この日は右方向へ風が吹いていたが、才木にとってはコレが仇となってしまった。

「ちょっとしたコントロールミスが甘さになった。実力がないと思った」。4回(66球)7安打 1三振 無四球4失点。才木浩人投手は、「決め球がなかった」と肩を落としている。登板間隔が開き過ぎて調整が難しくなった点は考慮しなくてはならないだろう。この日は球の走りも悪く、彼には気の毒な結果になってしまった。

2人目・谷川が登板した5回裏には、送球やランダウンプレーなど記録に残らないものも含めて拙い守備のオンパレード。二死満塁からアマダー・藤田の連続適時打で一挙4点を奪われて勝負がほぼ決した。

結局この後スコアは動かず、8対0で東北楽天が平石監督代行の初陣を飾っている。同一カード3連勝(スイープ)を逃した阪神は、交流戦の2年ぶり負け越しが確定した。楽天・美馬は7回(114球)3安打4三振3四球 無失点で今季初白星をマーク。阪神3人目・伊藤和が2回を投げて1安打無失点。4人目・守屋も1イニングを1安打無失点だった。

金本知憲監督は、僅か4安打で今季6度目の完封負けに言葉少な。「(3連勝を逃して)まぁ、なかなか・・。(才木が3本塁打を浴びた事については)風がなぁ〜」と溜息をつく。美馬に沈黙した打線だか、「今日に限ってはネ。仕切り直しでしょ?甲子園に帰って。(交流戦のうちに勝率5割復帰の)まだチャンスあるからね。(残り)2試合勝てるように!」割とサバサバと本拠地での戦いに気持ちを向けていた。

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