スタンプ未押下

4月18日(JST12000000) 佐藤輝のサヨナラ打で投手戦を制す

戦評

緊迫の投手戦の中で西勇の投球術が試合を作った。立ち上がりから制球が安定し、先制打を浴びた2回を除けばほとんど安打すら許さない。5回1死1塁のバント処理では抜群のフィールディング能力も光った。足の運び、ターンの速度、送球の精度どれもが完璧。ショート・木浪の素早い1塁送球もあり併殺を完成させた。15年のプロ生活で培った技術と経験の詰まった見事な投球で8回を4安打1失点、球数95球で先発の役割を果たした。

打線は序盤に中野が2打席連続安打を放ってチャンスメイク。5回2死からは近本が相手失策で出塁すると盗塁を成功させたもののホームが遠い。それでも1点を追う8回、好投した西勇の代打・前川が安打を放つと球場のボルテージが上がった。近本も安打で続き無死1、2塁と走者をためる。中野が送りバントを失敗してしまうが稀代のクラッチヒッターにはそんな小さなミスは関係ない。森下の放った打球は三遊間を破りレフト前へ。2走・近本を同点のホームへ迎え入れた。

1-1の9回は桐敷が巨人の上位打線を3人斬り。10回は島本、加治屋とつないで無失点。投手陣の踏ん張りに打線も応えた。

10回、先頭の中野が3本目の安打で出塁し森下のセンター前への安打で一気に3塁へ。大山が申告敬遠で歩いて無死満塁とすると佐藤輝が放った鋭い打球は1、2塁間を抜ける劇的なサヨナラ打となった。

「まわってきたら絶対決めてやろうという気持ちで(打席に)入りました。振り負けないように、しっかりスイングすることを心がけて打席に入りました。まっすぐ勝負してきてくれたんで振り負けないように頑張りました」

2桁安打の打線に白い歯を見せた岡田監督は「今日でちょっと吹っ切れたかもわからないんで打線もね。明日からもっと打ってくれるでしょう」。この試合をきっかけにクリーンアップが打点を稼ぐ、そんな試合展開を増やしたい。

戦評一覧へ戻る

MENU

  • 虎魂

モバイル