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4月21日(st0000004) 才木の好投と佐藤輝の一発で首位浮上

戦評

雨の影響で試合開始は53分遅れた。調整の難しい登板に先発の才木は先頭打者に対して3ボールとしてしまったが、この3球でマウンドの感触をつかんだようだ。威力あるストレートを続けて空振り三振に仕留めた。これを皮切りに初回のアウトは全て三振。2回終了時で5奪三振。ストレートとフォークが武器のパワーピッチャーはそのイメージを逆手に取ったようにカーブ、スライダーをうまく組み合わせ的を絞らせない。無失点投球を続けた。

打線は近本が2打席連続安打を放って出塁するがぬかるむグラウンドでは機動力を使うことは難しい。雨のゲームで欲しいのは長打と先制点。両チーム無得点の6回、中野と森下の連打でチャンスを作ると2死1、2塁から佐藤輝がライトスタンドに3点本塁打を放つ。雨足が強まる中での価値ある一発で先制に成功した。

「ツースリーだったのでしっかり前に飛ばして、何とか点を取ろうという意識でいきました。ちょっと弾道低かったので入るとは思わなかったですけど、入って良かったです。先に早く点取りたいというのがあったので、あの場面でしっかり打てて良かったです」

味方が得点した直後の7回表を才木が無失点に抑えると審判が集まり協議した結果、グラウンドコンディション不良によりコールドゲームが宣告された。

7回無失点の好投で完封勝利を収めた才木は「ちょっと難しかったですけど集中切らさずに試合に入れたので良かったと思います。梅野さんがうまく配球してくれて抑えることが出来て良かったです」

雨の中では内野手が送球する際は踏ん張りがきかず、外野手がフライの落下地点を正確に判断するのは非常に困難。そんな状況でも野手は無失策、各自がそれぞれの役割をしっかりこなした。攻守に隙のない野球で6連勝を飾り首位浮上。まだ順位を気にする時期ではないにせよ岡田監督の表情にも充実感がにじむ。「野手の奮起がいい結果になってると思います。お客さんのためにも絶対やるという気持ちでいってたんでね。良い試合をね、雨の中、寒かったと思いますけど見せられて良かったと思います」。投手陣は好調をキープし打線は上り調子。この勢いはしばらく止まりそうにない。

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