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9月21日(JST000000Asia/Tokyo) 相手のお株を奪う野球で競り勝つ

戦評

ロースコアのゲームになりやすいバンテリンドームで中日の先発は防御率2.12の柳。今季2度対戦し17イニングで1点も奪えていなかった。そんな天敵相手にもワンチャンスをモノにして先制パンチを浴びせた。

3回、梅野の死球と秋山の送りバントで1死2塁とすると近本がライトへ適時2塁打を放ち先制に成功する。

「秋山さんが頑張って投げてくれていますし、バントもきっちり決めてくれたので、何とかランナーを返すという気持ちで打席に入りました。先制点を取ることができて良かったです」

さらに中野の打球はショートのグラブを弾きセンター前へ。この間に近本が2点目のホームへ生還を果たした。

「近本さんが先制打を打ってくれたので、少し楽な気持ちで打席に入ることができました。1打席目はランナーを進めることができずに悔しい思いをしていたので、ランナーを返す場面でしたが、しっかりと仕事をすることができて良かったです」

相手は制球力に優れた好投手だが2人とも甘く浮いたチェンジアップを逃さず連続適時打で試合の主導権を握った。

援護点をもらった先発の秋山は4回の2死満塁、5回1死1、2塁を凌ぎ試合を作る。無失点のままマウンドをリリーフ陣に託した。

後半は流れが中日に傾き同点とされるが、勝負所で今季を象徴する足を生かした攻めが炸裂した。

2-2の9回、途中出陣の俊足・島田が内野安打で出塁すると盗塁を決める。無死2塁からサンズの右打ちで1死3塁とし、木浪がレフトへフライを打ち上げると島田は余裕を持って勝ち越しのホームへ滑り込んだ。殊勲打の木浪は「ああいう場面で島田が出て、サンズが進塁打を打ってくれて自分のところに来たので、絶対打ってやろうという気持ちでした。ストレートに合わせて準備していたので1球で仕留められて良かったです」

土壇場でリードを奪うと中日の上位打線をスアレスが3人斬り。中日が得意とするしぶとい野球を見せつけカード初戦を取った。しかもエースの柳と守護神のR.マルティネスを攻略した事実は相手に大きなダメージを与えたはずだ。この勢いに乗り、明日はこちらのエース格・青柳を先発に立て連勝を狙う。

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