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9月28日(39Asia/Tokyo28) 原口の勝負強さで価値ある連勝

戦評

先制点は24時間前と全く同じ形で挙げた。初回、中野がカーブを引きつけてすくい上げると打球はそのままライトフェンスの向こう側へ着弾した。

「良い勝ち方ができた次の日でしたし、昨日と同じく試合の入りでチームに勢いを付けるような仕事がしたいと思っていました。しっかり振り抜くことができましたし、先頭打者でホームランという形で先制することができて良かったです」

2試合連続の先頭打者本塁打、最高のスタートとなった。

援護を受けた先発の伊藤将はストライクゾーンを広く使い、抜群の安定感で試合を作った。初回と2回は2つの三振を奪い三者凡退、序盤3回をパーフェクトに抑えた。初安打を浴びた4回は走者を置いてヤクルトの4番・村上を打席に迎えたが高低の揺さぶりで三振に仕留めた。5回まで2安打無失点、2塁を踏ませず奪三振8個と完璧に近い内容だった。

しかし1点リードの6回に2死3塁から打ち取った打球が弱過ぎたために適時内野安打となってしまう。不運な形で同点を許し、王手をかけていた2桁勝利目前で無念の降板となってしまった。

それでもこの熱投がリリーフ陣の好投を呼んだ。6回2死1、2塁の厳しい場面は浜地が凌ぎ、7回はケラーがきっちり3人で打ち取った。

打線は相手の好守備に阻まれ追加点の奪えないイニングが続いていた。勝利への執念が実ったのは8回だ。糸原の四球と近本の送りバントで走者を得点圏に置き、2死2塁から原口が勝負強さを発揮した。2球で追い込まれた後フォークを見極めストレートはファールで粘り、8球目のカーブを強く叩く。打球は三遊間を破りレフト前へ、代走出場していた2走・島田を勝ち越しのホームへ迎え入れた。

「(伊藤)将司が本当に頑張ってくれていたので、早い回に何とかしたい気持ちはあったんですけど、少ないチャンスで集中して打席に入りました。打った瞬間は内野の間に飛んだのでランナーの島田、頑張ってくれと思いました」

値千金の一打でリードを奪うと8回は湯浅、9回は岩崎とつないでヤクルト打線に反撃を許さない。敵地で連勝を飾り、残すは甲子園での1試合のみ。4連勝フィニッシュでシーズンを締めくくりたい。

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