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10月13日(JST12000000) 11安打も爆発ならず崖っぷちに

戦評

流れを引き寄せたいCSファイナルステージ第2戦は、試合開始直後に中野の打球が雨の神宮を切り裂いた。初回の攻撃で先頭打者がいきなり3塁打。1死後に近本が1、2塁間を破り先制に成功した。

「とにかく先制点を取りたいと思っていましたし、先頭からいい形でチャンスメイクしてくれたので、積極的に打ちにいきました。いい所に打球が飛んでくれたと思います」

援護をもらった先発の藤浪は150km/h台中盤のストレートで押し込み、立ち上がりは2者連続三振。雨の影響で40分近く中断した難しいマウンドでもしっかり自分の球を投げ込んだ。ストレートは走り、制球も大きく乱すことはない。好投の期待がかかったが1点リードの3回、2死1塁のフルカウントからアウトローを射抜いたはずのストレートを警戒していたヤクルト・村上にスタンドまで運ばれてしまう。

「早めの継投もあると思っていたので、序盤からしっかり強いボールを投げ込む意識でした。失投ではなかったですが、うまくホームランを打たれてしまい、リードを守ることができずに申し訳ないです」

逆転を許すと2番手の西純も被弾を重ね、5回終了時のスコアは1-5。打線も走者は出すもののホームが遠く点差を広げられてしまった。

4点を追う6回には2死から梅野の2塁打と連続四球で満塁としたが、代打・北條のバットから快音は聞かれず。反撃は7回だ。近本、大山の連打からチャンスを作り、マルテの犠牲フライで1点を返した。

ビハインドを跳ね返してくれることを信じ、ケラー、加治屋、島本のリリーフ陣は連投でもきっちり無失点。6回以降に追加点を与えなかった。

3点を追う9回には先頭の近本が四球を選び、大山がコンパクトな打撃でライト線を破る。無死2、3塁のチャンスを作りマルテの犠牲フライで3点目を奪った。なおも1死2塁、一発が出れば同点の場面だったが後続は倒れ、相手を上回る安打を放ちながら追いつくことは出来なかった。

CSファイナルステージで連敗を喫し残された道は4連勝のみ。奇跡の大逆転へ、明日はエース・青柳が道を切り開く。

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