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4月9日(JST000000Asia/Tokyo) 村上が投げて近本が打ち甲子園初勝利

戦評

今季初の甲子園の試合で淡路島コンビが活躍し満員の本拠地に六甲おろしを響かせた。

寒空の下、初回から熱いプレーが光った。センターの近本が左中間へのライナーをスライディングキャッチ。ファインプレーで淡路島出身地の後輩、先発の村上を助けた。

攻撃では初回2死3塁の場面で大山に打順がまわるといつもと違うメロディーが。チャンスで打席に立った時限定の応援歌がこの日から解禁、得点こそならなかったが今季何度も聞けそうだ。

村上は2回にピンチを背負ったが狙い通りの併殺で切り抜ける。中野、木浪の二遊間がしっかりアシストした。

両チーム無得点の5回には昨季、何度も見た得意のパターンで先制点を奪った。先頭の木浪が安打で出塁し村上が送って1死2塁。打順がトップに返り「(木浪)聖也が出て、村上がバント決めたのでここは打たないとなと思ってました」という近本の打球はライト前へ。恐怖の8番・木浪を起点に1番の近本が打点を稼ぐ。大山のチャンステーマ同様、こちらも何度も見られそうだ。

制球力に優れる村上にしては序盤こそやや球数を要したがイニングが進むにつれさすがの安定感で試合を作る。7回まで109球で2安打無失点、文句なしの内容で先発の役割を果たした。

「前回、良いピッチングが出来なかったので今日はしっかりチームに貢献出来るようにと思ってマウンドに上がりました。近本さんがいきなりファインプレーしてくれてうまくノっていけたと思います」

1-0で迎えた終盤は、緊迫した雰囲気のはずだが自慢のリリーフ陣にとってはリードは1点あれば十分だった。8回はゲラが9球であっさり三者凡退。9回は岩崎が無失点に抑えて逃げ切りに成功、甲子園初戦で白星を収めた。

試合後の岡田監督は「久しぶりでね。やっと帰ってきたなという感じですね。初戦取ったんでね、まず勝ち越せるようにやっていきたいですね」。村上に勝ちがつき明日は伊藤将が先発する。左のエースも勝ち投手になれば貯金生活の始まりだ。

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