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4月10日(15Asia/Tokyo10) 3回以降ペース掴むも逆転ならず

戦評

6点差をつけられたぐらいではへこたれない。劣勢の中でも森下の一発と漆原の好投がキラリと光った。

先発の伊藤将は初回に先制を許すと2回に打球が2塁ベースに当たるアンラッキーな安打もありまさかの5失点。降板後は反省の言葉を残した。

「決めに行ったボールも甘くなってしまい相手の流れを止めることができませんでした。早いイニングで交代となり、ゲームを作ることができずに申し訳ないです」

打線もその裏に森下がレフトオーバーの2塁打を放ち、梅野が四球を選んでチャンスを作るが後続が倒れ反撃出来ず。序盤で6点を追いかける展開となってしまった。

甲子園が沸いたのは6点を追う4回だ。森下が完璧な一発を左中間スタンドに突き刺した。

「とらえた感触も良かったですし、しっかり自分のスイングができました」

打球角度22度が示すのは放物線ではなくライナーだが打球速度は175km/h。凄まじい弾道で今季の甲子園チーム1号本塁打を放った。

投げては漆原が好投していた。速球派リリーフが揃うオリックスブルペン陣の中で揉まれた右腕は3回からマウンドへ。力のあるストレートと落差の大きいフォークで勢いづいた広島打線を寄せ付けない。打者10人に対して被安打は1本だけで三振は4つ奪った。必勝リレーであるゲラ、岩崎の前を任せてもいいと思えるほどの見事な投球で試合を引き締めた。

打線は6回2死1塁から佐藤輝が左中間へ2塁打を放つと1走・中野が長駆生還。2点目を奪った。

リードを許す状況は続いていたがビハインド時に投げるリリーフ陣もレベルが高い。後半は浜地、島本、岡留とつないで全員が無失点。追加点を許さぬまま反撃を信じて腕を振った。

敗れはしたが投打に光るプレーがあり、2回終了時のスコア0-6ながら3回以降はむしろ押していた。この姿勢は次戦に繋がるはず。カード勝ち越しへ。明日は西勇が勝利を呼び込む。

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