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4月16日(JST000000Asia/Tokyo) 村上が好投し植田の足で追いつく

戦評

14日の中日戦で連敗を止めたオーダーは一時的なもの。巨人を甲子園に迎えた伝統の一戦には見慣れた日本一オーダーで臨んだ。1番・近本、2番・中野で大山を4番に戻し8番には木浪。ファンは得点シーンにメガホンを叩く準備をしていたが甲子園を沸かせたのは先発・村上の見事な投球だった。

先頭打者の3球三振に始まり投げ込むコースも変化球のキレも思うがまま。内外緩急を自在に操り三振と凡打の山を築いた。3回に先制こそ許したものの制球を乱したわけではなく、安定感はその後も変わらない。5回2死1塁では鋭い牽制球でタッチアウト。走者は逆をつかれたわけでもなかったのに村上の技術が優った。7回2死1、2塁の場面ではこの日10個目の三振を奪ってピンチ脱出。7回1失点と先発の役割をしっかり果たした。

「投げていて感覚も調子自体もよかったです。先制されてしまいましたがそれ以降はなんとか粘り強く投げることができました」

一方、打線は4回に森下と大山の連打でチャンスを作ったが得点ならず。好投を続ける村上を援護出来ずにいた。打てない時に頼れるのが"足"。代走のスペシャリストが試合を動かした。

0-1の7回、先頭のノイジーが安打で出塁すると坂本がバントを成功させて代走の植田を2塁に送る。続く木浪の放ったゴロで植田は2、3塁間に挟まれてしまうが俊敏な動きでランダウンプレーをかいくぐり3塁を陥れた。1死2、3塁とすると代打・糸原の犠牲フライで植田が生還。間一髪のタイミングで同点のホームをかすめとった。この走塁に糸原は「みんなで繋いで作ったチャンスでしたし、どんな形でもいいのでランナーを還したいという気持ちで、必死に打ちにいきました。植田がよく走ってくれました!」。

1-1と試合を振り出しに戻すと8回は岩崎、9回はゲラが無失点リレー。延長10回に入ったタイミングで雨が強くなり試合は一時中断。そのまま降雨コールド、引き分けとなった。明日は負けない戦い以上の勝ち切る試合を期待したい。

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