連敗で迎えたカード3戦目、相手の先発マウンドには3月31日の対戦で6回を1安打無得点に封じられた高橋礼が上がった。リベンジに燃える一戦で岡田監督は打線を組み替えた。前日出場のなかった佐藤輝をスタメンに戻し3番に起用。上位打線には近本、中野と左打者を3人続けて並べた。新オーダーが機能したのは3回、強烈な先制パンチを浴びせた。

木浪の安打と才木の送りバントで1死2塁とすると近本がライトスタンドへ2点本塁打を放った。

「とにかく先制点欲しかったのでとにかく還す気持ちで入ってました。しっかり上から潰す気持ちで高めを待ってました」

この後さらに1死2塁から佐藤輝がレフト前に適時打を放ち追加点を奪った。

「先制した直後のいい流れに乗ることができました。チャンスの場面でしっかりランナーを還すことができてよかったです」

3点を先制し試合の均衡を破ると守備でも好プレーが相次いだ。3回1死1塁の場面ではセカンド・中野からのグラブトスを受けたショート・木浪が1塁に素早く送球し二遊間コンビが欲しかった併殺を奪う。4回2死3塁ではセンターの近本が揺れながら落ちる難しいライナーをスライディングキャッチ。バックの好守備に助けられた先発の才木は4回まで無失点と好投し、2点を失った5回も2死1、3塁のピンチを踏ん張り先発の役割を果たした。

「調子自体もよかったですし、ストレートとフォーク主体で押していけたと思います。近本さん含め野手の方に助けてもらいながら投げることができました。少し球数も多くなってしまい打順の兼ね合いでも5回で交代となりましたが自分の投球はできたと思います」

3-2と1点リードの6回は岡留、7回は桐敷が無失点リレー。リリーフ陣もしっかり仕事をすると8回に前川の適時打で貴重な追加点を挙げた。

リードを2点に広げるとゲラ、岩崎の必勝リレーで逃げ切りに成功。ゴールデンウィークに六甲おろしを歌えたことは関東の子供たちにとって一生の思い出になったに違いない。明日も祝日でゴールデンウィークはまだ続く。関西の子供たちにも六甲おろしを歌ってもらうべく甲子園での広島戦でも白星を重ねたい。