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5月15日(20Asia/Tokyo15) 無失点リレーに応える近本の決勝打

戦評

開幕から1ヶ月半、いきなりの活躍は来るべき時に向けてしっかり準備してきた証拠だ。昇格即スタメンとなった渡邉諒が今季初打席の初球を捉えて初安打をマーク。2打席目もしっかり四球を選んで出塁した。この新風に乗り一気に攻めたいところだったが打線は思うようにつながらない。

先発の大竹は立ち上がりから3回まで毎回走者を背負う苦しい投球となったがピンチの場面で持ち味の制球力は正確さを増す。失投することなくしっかりコースを突いてホームを踏ませない。4回と5回は無安打投球と安定感を取り戻した。6回は先頭打者に2塁打を浴びたがショートゴロ2つで2死を奪う。そして三遊間への安打性の打球をサードの渡邉諒が横っ飛びでつかみ取る。攻守でハツラツとプレーしチームを鼓舞した。大竹は7回を投げて4安打無失点、緩急をつけた投球でしっかり試合を作った。

「立ち上がりからランナーを背負う投球が続きましたが、相手投手も良い投球を続けていたので先に点を与えないという気持ちで投げ続けた結果、無失点で抑えることができて良かったです」

打線は7回に坂本が左中間へライナーを放つも相手のファインプレーに阻まれてしまう。両チーム無得点の凌ぎ合いの中で8回はゲラがマウンドへ。ダブルストッパーの一角はさすがの投球で中日の上位打線を三者凡退、7球であっさり退けた。

9回の攻撃は先頭の中野が2塁打を放つも中軸のバットから快音は聞かれない。それでもその裏のマウンドでは石井が3者連続三振のパーフェクトリリーフ、10回は島本が2死2塁のピンチを切り抜けた。

大竹からのバトンを受けたリリーフ陣も無失点のままつなぐと11回、森下の2塁打と中野の進塁打でチャンスメイク。1死3塁の絶好機に近本の打球はライト前へ。低めの球を高い打撃技術で弾き返し、ついに試合の均衡を破った。

「先頭で森下が2塁打を打ってくれたので絶対チャンスで回ってくると思ってました。自分のやることは1番であろうが3番であろうが変わらないので、先頭でまわってきたら塁に出る、チャンスでまわってきたらしっかり還すということは何番であっても変わらないのかなと思います」

1-0とリードを奪うと11回裏は岩崎が先頭打者に四球を与えてしまったものの後続を打ち取り無失点リレーが完成。緊迫した展開の接戦を制した。明日の試合も勝利を収め、カード勝ち越しで甲子園に戻りたい。

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