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6月4日(JST000000Asia/Tokyo) 熱投&好守備も追加点が奪えず

戦評


 いつもとは違う大山の動きだった。試合前練習ではサードでノックを受け、試合はベンチスタート。打撃では主軸を担いファースト守備では華麗なハンドリングでチームを支えてきたが一休みとなった。打線は主砲不在となったが2本の長打で先制点を奪った。

両チーム無得点の4回、先頭の中野がライトへ3塁打を放ちチャンスメイクすると1死後、森下の打球はレフトフェンスを直撃。もう少しで本塁打という適時3塁打で先制に成功した。

「(中野)拓夢さんがチャンスメイクしてくれましたし、(村上)頌樹さんも頑張ってくれていたので、なんとかランナーを還したいと思っていました。最低でも外野までと思って楽な気持ちでスイングできたことがいい結果につながりました」

1イニング3塁打2本の攻撃で先手を取ると先発の村上も好投した。高めのストレートに力があり走者を背負っても向かっていく姿勢を崩さない。梅野とのバッテリーは勝負所で強気に攻める。サードに入った糸原もカメラマン席のファウルフライを捕球する好プレーでアシスト。村上は三者凡退こそ4回の1イニングだけだったが要所を締めて6回1失点、先発の役割を果たした。

「ここまでの登板で初回に失点してしまうことも多く意識してマウンドに上がりました。3回くらいまで自分でも力んでいるなと感じながら投げていました。低めの変化球を振ってもらえなくて球数を多く使ってしまい、6イニングしか投げることができずに悔しいです」

1-1で迎えた7回は桐敷が1死1、2塁とピンチは招いたものの楽天の3番・辰巳、4番・鈴木を打ち取り勝ち越しのホームは踏ませない。8回は石井が2死満塁としてしまったが154km/hの豪速球を投げ込み、三遊間への打球にはショートの木浪が追いつき機転を利かせて3塁へ送球。チーム一丸となった懸命の守りで大ピンチを凌いだ。

9回も岩崎が1死2塁の苦しい場面を踏ん張った。しかし打線も追加点が奪えない。すると10回にゲラが手痛い2点を失ってしまう。その裏にミエセスの今季初安打、木浪のライト前安打で2死1、3塁と同点の走者を出したが得点にはつながらず。熱投と好守備が光ったが接戦を制すことは出来なかった。

明日は打撃陣が奮起しリリーフ陣の負担が少ない試合展開に持ち込みたい。

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