交流戦ラストゲームの先発マウンドへ村上が上がった。今季は同世代の才木が好投を続けており、日本ハム先発の細野は東洋大学時代の3学年後輩。負けられない思いがいつも以上に強かったに違いない。初回は強いストレート主体に押し込んで2つの三振を奪う。気迫の投球にバックも応えた。2回にはレフトファウルゾーンへの飛球を前川がダイビングキャッチ。左投手相手でも5番起用のスラッガーが守備で貢献した。テンポの良い村上の好投は続き5回まで7奪三振で無失点。しっかり先発の役割を果たした。

打線は相手先発の細野を攻略出来ずにいたが4回、渡邉が152km/hのストレートに振り負けずセンター前にチーム初安打を放つ。5回には前川が粘って四球を選び無死の走者を出すと大きなチャンスを引き寄せた。森下の安打と小幡の四球で1死満塁。絶好の先制機で村上に打順がまわると岡田監督は早くも代打で原口を起用した。ライトファウルフライに倒れ犠牲フライとはならなかったが、打順がトップに返ると近本か仕事人ぶりを発揮した。センター前に適時打を放ち先制に成功した。

6回に登板した石井はショート・小幡の好守備と素早い牽制で2死を奪い、最後は153km/hのストレートで空振り三振。7回に同点を許したものの共にイニング跨ぎをこなした石井と桐敷が勝ち越しのホームは踏ませない。

1-1の9回は岩崎が、10回は漆原が無失点。11回はサード・佐藤輝が相手のセーフティバントをベアハンドキャッチからのランニングスローで阻止。ファインプレーに助けられた島本もきっちり三者凡退に抑えた。

その裏に代打・豊田の安打から1死1、3塁のチャンスを作ると、代走出場していた3走の植田が相手のバッテリーミスで生還。通算1000試合出場を達成した梅野の打席でサヨナラ勝ちを収めた。

「キャッチャーとして嬉しいこと、しんどいこと色々ありましたけど皆さんの前に立てることが自分にとって本当に嬉しいことですし、1000試合という自分では想像していなかったゲーム数ですけどまだまだ試合に出て貢献して今日みたいにヒーローに立てる日を想像しながら頑張っていきたいなと思います」

投手陣の踏ん張りで接戦を制し、交流戦白星締め。金曜日からはセリーグ球団との対戦が再開する。甲子園でのゲームが続くだけに勢いに乗りたい。