長期ロードの中で貴重な関西の、しかもドームでの試合。きっちりものにしたい一戦で先発マウンドに村上を送り込んだ。立ち上がりからストレートは何度も150km/hを計測し球は走っていた。しかし2回に味方の失策により先制を許すと3回にも2点を奪われてしまう。内容としては内野ゴロの間と適時内野安打、運に恵まれず点差を広げられてしまう。4回にも1点を失い、5回まで投げたものの持っている力からすれば悔しいマウンドになってしまった。

「先制されたあと次の得点も相手に許してしまい、大事な試合のカード頭で粘りのピッチングができずに悔しいです」

打線も3回まで無安打に抑えられ、4回2死から大山がチーム初安打となる内野安打を放つがチャンスを広げられない。それでも4点を追う5回、坂本の安打から2死1、2塁と走者をため中野が左中間へ適時2塁打を放つ。

「この試合なんとか食らいついていくためにも、1点返しておきたい場面だったので、タイムリーになってよかったです。後ろにつなぐイメージを持って打席に入れたことがいい結果につながったと思います」

反撃のきっかけとなり得る一打だったがなおも続くチャンスに追加点は奪えない。

6回には伊藤将がマウンドへ。ブルペンの層を厚くするべく1軍昇格してきた左腕も2回で6安打を浴び流れを引き寄せられない。点差を詰めたい場面で逆に広げられたが今の打線には反発力がある。5点を追う8回、1死から中野が四球で出塁すると森下が左中間を破る。打球がフェンスまで到達すると俊足の中野は1塁から一気に生還。2点目のホームを踏んだ。佐藤輝も安打でつなぎ1死1、3塁から大山の内野ゴロの間に加点、終盤に粘りを見せ3点差に迫った。

しかし代打・原口が放った三遊間への当たりが相手のファインプレーに阻まれてしまい反撃もここまで。序盤のもったいない失点が響きカード初戦を取ることは出来なかった。

明日の先発は広島キラーの大竹。連敗阻止の期待がかかる。