いきなりの長打攻勢で試合の主導権を握った。初回、1死から中野が2塁打で出塁し森下のライトフライで3塁へ。2死3塁とすると佐藤輝が初球を左中間フェンスにぶち当てる。先制の適時2塁打を放った。さらに2死2塁から大山がレフトスタンドへ完璧なアーチを描く。効果的な一発もあり初回に3点を奪った。
「(佐藤輝)テルが先制打を打ってくれたのでどさくさに紛れていきました。良い感触だったので良かったです」
2回にも長打攻めが続く。先頭の木浪が2塁打でチャンスメイクし1死後に西勇が左中間を真っ二つ。先発投手が自らのバットで追加点を叩き出すと中野と森下も適時打を放ち追加点を奪う。初回に続いて3得点のイニングを作りリードを6点に広げた。3回にも3安打で満塁のチャンスを作り、序盤だけで早くも11安打。打線が活発さを取り戻した。
先発の西勇は好調な今季を象徴するようにコースをきっちり突く投球で試合を作る。3回を難なく無失点に抑え、先頭打者に四球を与えた4回は三振と併殺打という理想的な打ち取り方でホームを踏ませない。中盤に3失点したが6回まで投げ先発の役割を果たした。
追い上げは許していたが打線の中押しはそれ以上に強力だった。5回2死2、3塁からは近本の2点適時内野安打で加点。6回には佐藤輝が弾丸ライナーの2点本塁打をライトスタンドに突き刺す。ルーキーイヤーから4年連続2桁本塁打を達成する一撃で10点目を奪った。
「しっかり良い当たりを打とうと思って打席に立ってました。しっかり良い反応が出来たなと思います」
7点リードの終盤は漆原、富田、石黒のリレーで逃げ切りに成功。終始試合のペースを握り続け連勝を飾った。勝ち投手となった西勇は今季6勝目を挙げ両リーグ50勝を達成した。
「勝ち星は積み重ねでチームの流れだったり運だったりに左右される数字なので、なんとかこうやってオリックスと阪神で50、50投げた人が少ないのはわかってましたんで新しいチームで達成することが出来たので凄く嬉しいです」
投打ガッチリでカード勝ち越しを決め明日は青柳が復帰マウンドに上がる。ブルペン投球を見た岡田監督は「良い時ぐらいに戻ってきたんでどんなピッチングするか楽しみですけどね。安心して送れると思います」。チームの勢いに乗りたい。
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