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9月3日(JST000000Asia/Tokyo) 髙橋と木浪の亜細亜大コンビが活躍

戦評

復帰後初の本拠地登板。トミージョン手術を乗り越えた髙橋が1032日ぶりとなる甲子園のマウンドに立った。注目の初球は低めいっぱいにストレートが突き刺さる。立ち上がりは内野ゴロ3つで三者凡退に抑えた。

打線は初回に近本が16試合連続となる安打で出塁し中野が送って1死2塁。中日の先発、髙橋宏は防御率0.98と難攻不落の好投手だが立ち上がりからプレッシャーを与えた。すると2回に佐藤輝の安打と前川の四球、梅野の安打で無死満塁の大チャンスを作った。この場面で打席に向かうのは満塁時の打率.500を誇る木浪。初球をレフト前に運び2点適時打を放った。

「ヨッシャー、満塁でまわってきたと思いました。みんながつないでくれたので、何とか点数取りたかったので初球いくと割り切っていくことが出来ました」

援護点をもらった髙橋の投球も安定感抜群だった。低めに集めて多くの内野ゴロを打たせ、要所ではクロスファイアが炸裂した。4回2死3塁のピンチで中日の4番、細川に対しインコースへズバッとストレートを投げ込んで見逃し三振。失点の気配なく5回まで1安打無失点に抑えた。

6回1死から四球を与えてしまったが次打者は狙い通り併殺打。打者の手元で動く得意のツーシームが威力を発揮した。7回、2死2、3塁と一打同点の場面もストレートで三振を奪いピンチ脱出。試合終盤でも球威は衰えていなかった。91球を投じて7回無失点、3年ぶりの甲子園登板でしっかり結果を残した。

「長いイニング、7回投げられて良かったなと思います。ここに立つのを目標にずっと頑張ってきたので、こうしてたくさんの人の前で投げられて嬉しいです。(次回以降も)試合を作ってチームが勝つ確率を高められるピッチングをしたいです」

打線は森下、佐藤輝が大飛球を放つものの柵越えまではわずかに足りず。3回以降、追加点を奪えずにいた。それでも7回、先頭の木浪が2塁打で出塁し代打の熊谷が送りバントを成功させる。1死3塁のチャンスで近本の打球は1、2塁間を破りライト前へ。待望の3点目を叩き出した。8回にも木浪の押し出し四球で加点しリードを4点に広げた。

リリーフ陣も8回は岩崎が無失点、9回はゲラが1失点で踏ん張り逃げ切りに成功。大事なカード初戦をものにした。村上が先発する明日の試合で連勝を狙う。

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