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10月12日(tham31) 9回に意地の反撃も及ばず初戦を落とす

戦評

2戦先勝のCSファーストステージ、初戦を取ったチームがファイナルステージ進出に大きく近づく。大事な先発マウンドを任された先発の才木はレギュラーシーズンで13勝3敗と10の貯金を作った。13勝、防御率1.83、137奪三振は全てチームトップだ。立ち上がりにピンチを招くと早くも内野は前進。1点の重みが増す短期決戦ならでの選択だ。初回の1死満塁を切り抜けると3回には申告敬遠を2度使用。まるで終盤であるかのようなベンチワークで序盤の失点を1点のみに抑えた。才木は毎回走者を許す苦しい投球ながら要所を踏ん張りホームを踏ませたのは1度だけ。5回を1失点にまとめた。

「CS初戦のいい緊張感のなかでストレートの感触もよかったですし、自分のパフォーマンスを出すことができました。先制点は許してしまったけど、最少失点で粘り強く投げることができたと思います」

野手陣は森下が2打席連続安打を放ち、大山もノーバウンドで捕球されたものの強い打球を外野に飛ばしていた。しかし打線全体ではつながりを欠き、チャンスを広げられない。

早く追いつきたいところだったが7回に2点を失いリードを広げられてしまう。それでも3点を追う8回、先頭の木浪が四球を選んで出塁し1死後に近本が安打でつなぐ。まだビハインドの状況だが雰囲気が変わった。しかし1死1、2塁から中野はセカンドゴロ、頼みの森下も見逃し三振に倒れてしまう。大きなチャンスを逃しても誰も諦めない。9回、大山が安打で出塁し1死後に前川もライト前に弾き返す。1死1、2塁と一発が出れば同点の場面を作った。梅野の内野ゴロで2死となってしまうが走者はそれぞれ進塁。2死2、3塁からは木浪が三遊間を破る適時打を放った。ようやく1点を返しなおも2死1、3塁。代打・原口の打球は捉えたかに思えたが惜しくもレフトフライ。反撃及ばず初戦をものにすることは出来なかった。

もう負けられない第2戦は高橋を先発マウンドに送る。復活を果たした今季、DeNAとの対戦はない。ただでさえ難攻不落の好左腕、初見の高橋を攻略することは難しい。キレ抜群の快速球が日本一への望みをつなぐ。

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