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8月5日(JST000000Asia/Tokyo) 佐藤輝の豪快な逆転弾で鬼門突破

戦評

6割を優に超える高い勝率を誇りセリーグの貯金を独占する最強チームであっても、球場名が変わっても鬼門となってしまうのか。「ナゴドの中日」に手を焼いていたが主砲の一振りがチームを救った。

先発の高橋はほぼ完璧な立ち上がりだった。初回は2つの三振を奪って三者凡退。2回はたった5球で打ち取りテンポの良い投球で快投を予感させた。しかし3回に3安打を集中され2点の先制を許してしまう。

打線もきっかけは作るものの中日先発の大野を攻略出来ない。初回は相手のミスで無死2塁。2回は熊谷、高橋の連打などで下位打線が2死満塁のチャンスを作った。ところがあと1本が出ずにホームが遠い。3回も先頭の中野が安打を放つものの森下が併殺打に倒れてしまう。4回も四死球でためた走者を還せない。

高橋は失点した3回以外は全て三者凡退に抑えて6回2失点。先発の役割は果たした。

「相手投手もいい中で3回のピンチは岡林選手、田中選手のどちらかでしっかりアウトを取らなければいけませんでした。試合のポイントとなる場面で粘れずに悔しいです」

2点ビハインドの7回はシーズン途中に加入したハートウィグが来日初登板。助っ人右腕は制球が定まらずいきなり3四球で満塁としてしまう。それでも三振と併殺打でこの大ピンチを切り抜けた。

終盤の山場を乗り切ると大きな反撃機会が訪れた。8回に中野の安打、森下の四球で無死1、2塁。一発が出れば逆転の場面で最高の打者に打順がまわると佐藤輝はファンの期待を裏切らない。バンテリンドームの高いフェンスを軽々と越える今季28号本塁打を右中間スタンドに運んだ。

「塁に出てくれていたので何とか打点をというところで最高の結果になってよかったです。よく飛んだと思います。周りのサポートが大きいですし、声援が試合中、力になってます」

4番の3点本塁打で3-2と試合をひっくり返すと9回は森下と大山の適時打で3点を追加。強烈なダメ押しでリードを4点に広げた。

最終回はドリスがピンチを招いたが石井が見事な火消しで試合終了。終盤の逆転劇により真夏の9連戦は白星スタートとなった。

明日の先発は村上。この流れでチームに連勝を呼び込みたい。

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