投手有利でロースコアが多いはずのバンテリンドームで試合は序盤から激しく動いた。
バースデー登板となった先発の伊原は中日戦を得意にしている。3試合13回2/3を投げて許した失点は1点だけ。自責点はなく防御率は0.00だ。立ち上がりに味方のミス絡みで先制を許すが最少失点で切り抜けた。
打線は大山がベンチスタート。レフトでスタメンの中川が5番を任されファーストにはヘルナンデスが入った。中川は初回の守備で先制点につながるミスをしてしまったが第1打席で取り返した。150キロ台を連発していた中日先発の金丸のストレートを狙い打ち。1点を追う2回1死からレフトスタンド中段にプロ初本塁打を運んだ。
「初回に守備で迷惑をかけてしまいましたが、しっかり切り替えて打席にのぞむことができました。しっかり自分のスイングの中でとらえることができてよかったです」
愛知出身の若虎が地元で凱旋アーチ。しかし伊原の投球にいつものキレがない。直後に勝ち越しアーチを被弾してしまう。それでも3回2死2塁から中野の適時打で再び試合を振り出しに戻した。
「なるべく早い段階で追いつきたいと思っていたので、ランナーを還すことができてよかったです。外野も浅い守備位置でしたが、熊谷さんがよく走ってくれたと思います」
2-2としたが伊原が3回に3失点。リードを奪う展開に持っていけない。それでも4回に佐藤輝がバックスクリーンに叩き込む。今季29号本塁打で3-5と2点差に迫った。しかし次の1点が大事な中盤戦、5回に木下が満塁のピンチを招くとバッテリーミスと不運な適時内野安打で点差を広げられ、6回にはドリスも適時打を浴びた。3-8と追いかける点差が5点になると後半は打線も沈黙。3試合連続の逆転勝ちとはならなかった。
明日からは京セラドームでのヤクルト戦。長期ロード中の8月にドーム球場でのホームゲームはありがたい。地元のファンに白星を届けたい。