マジックを31まで減らして関西へ。京セラドームの先発マウンドに伊藤将が上がった。ブラックユニフォームを身にまといカットボールとツーシームをコーナーに散らす。セカンド・中野の好守備にも助けられ安定した投球を続けた。
援護したい打線は両チーム無得点の4回、先頭の中野が安打で出塁したもののプロ初の3番を任された中川が併殺打に倒れてしまう。チャンスを逃したかに思われたが本塁打だけは話が別。佐藤輝の放った打球は打った瞬間に球場にいた誰もが確信する完璧な当たり。ライトスタンドへどデカい先制アーチを描いた。
これが今季30号で球団の生え抜きでは掛布雅之、岡田彰布以来となる節目の一発。佐藤輝の打棒はやはりレジェンド級だ。
伊藤将は7回のピンチを凌ぐなど8回まで無失点。1-0と僅差の状況でその裏、1死走者なしで打順がまわるとそのまま打席へ。もちろん9回のマウンドにも上がった。しかし完封目前で1死3塁から内野ゴロの間に失点してしまう。
「ランナーを出しても粘り強く8回まで0で抑えることができました。最後のアウトまで取りたかったのですが9回の先頭を出してしまったことが全てです。勝ち切ることができずに悔しいです」
土壇場で追いつかれなおも2死2塁のピンチを背負ったが2番手のハートウィグが踏ん張り勝ち越し点は与えなかった。
1-1の9回裏に代打の森下が安打を放つが得点には至らず。延長戦へ突入した。
10回は36試合連続無失点中の石井が鉄壁ぶりを発揮。1死2塁を連続三振で切り抜けた。11回も及川が先頭打者に四球を与えてしまったが後続を断つ。
その裏、高寺の安打をきっかけに2死満塁とした。勝負強い大山を打席に迎えたが快音は聞かれず。サヨナラ機を逃してしまった。すると12回に湯浅がリズム良く2死を奪った後に満塁としてしまう。桐敷がリリーフしたが痛打を浴びた。重たい2点を失うとその裏の攻撃で代打・木浪、高寺が安打を放ち同点の走者を出したもののビハインドを跳ね返さず悔しい逆転負けとなってしまった。
明日はデュプランティエが7月20日以来の1軍マウンドに上がる。リフレッシュした助っ人の快投に期待だ。