両チーム通じての初安打は4回2死から坂本が放った。3回までは互いに無安打ながらスコアは2-0。相手のミスを逃すことなく先制点に結びつけた。
3回に高橋と近本の打球が相次いで相手の失策を誘う。無死2、3塁のチャンスを作ると中野が先制の犠牲フライを放った。
「とにかくまずは先制点を取りたいと思っていましたし、最低限の仕事でしたが、チームに貢献することができてよかったです」
この後、1死3塁から森下の打席で相手のバッテリーミスがあり近本も生還。無安打で2点の先制に成功した。
先発の高橋はマウンド上でゲームを支配した。初回は内野ゴロ2つと三振。2回は外野フライ3つ。抜群の立ち上がりから好投を続け5回までパーフェクト。6回の先頭打者に安打を許し大記録達成はならなかったが左腕の力投をバックを援護した。2死2塁からレフトへ安打を打たれるが高寺ー小幡ー坂本とつないだ中継プレーで生還を狙った走者はホームタッチアウト。守備のビッグプレーで失点を防いだ。高橋は次の回の1死1、2塁も後続を抑えて7回無失点。球数69球の省エネピッチで先発の役割を果たした。
「ストライク先行で、早めに先制点取ってもらったのでリズム良く投げられたと思います。ストレートがしっかり投げ切れていたのでストレートが1番良かったです。ランナー背負ってからあたふたすること多いので全力っす。(次も)粘り強く頑張ります」
8回は及川が三者凡退。2点リードの9回は石井がマウンドへ。38試合連続無失点継続中の右腕は連続三振で2死を奪う。安打を1本打たれたものの最後も三振で締めて試合終了。39試合連続無失点のセリーグ新記録を樹立しプロ野球記録に並んだ。
打線が無安打で挙げた2得点を完封リレーで守り切って大型連戦を白星締め。この勢いで次カードは2位の巨人との直接対決に臨む。