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9月2日(JST000000Asia/Tokyo) 佐藤輝35号、熊谷はプロ初本塁打

戦評

圧倒的な強さを見せつけたペナントレースもいよいよ大詰め、早ければ今週末にも歓喜の瞬間が訪れる。ここまで来たからにはぜひとも全球団から勝ち越す完全優勝を達成したいところだ。今季の対戦成績8勝9敗と苦戦している中日相手に前祝いとなる祝砲で先制に成功した。

4回、安打で出塁した森下を1塁に置いて佐藤輝がライトスタンドにアーチを描いた。

「(森下)翔太が出てくれて、自分も打ってやろうと思っていました。高めの球でしたが、しっかり振り抜くことができました」

この回、今季35号本塁打だけでは終わらない。1死1塁から熊谷がレフトスタンドにプロ初本塁打を放った。

「行くと思わなかったんでびっくりした気持ちですけど嬉しかったです。後ろにつなごうという気持ちで打席に立っていたのでその結果が最高の結果になったので良かったです」

内外野での好守備が目立つユーティリティプレーヤーが今季はバットでも大活躍。効果的な2本塁打で試合の主導権を握った。

援護点をもらった先発の村上は抜群の制球力を発揮。3球で2ストライク1ボールのカウントを作り、アウトコースや低めのボール球を振らせる非常にリスクの少ない投球で試合を作った。6回まで2安打無失点。4回からは3イニング続けて三者凡退。打線は4-0の7回に大山の犠牲フライで1点を追加してリードを5点に広げた。

しかし完封ペースで好投していた村上が7回につかまってしまう。先頭打者から3連打を許しその後2死としたものの痛打を浴びた。3点を失いイニング途中でリリーフを仰いだ。

「先制点、追加点と取ってもらってこの試合を投げ切らないといけない展開の試合でした。最小失点で粘りたかったのですが余計な得点を与えてしまい悔しいです」

快勝ムードは吹き飛んだが僅差の終盤はこちらの土俵だ。及川が7回2死1塁から登板し、たった2球で相手に傾いた流れを止める。8回は岩崎が走者を出しながらも無失点。9回は石井が連続試合無失点記録を46試合に伸ばし試合を締めくくった。

マジックは1つ減って6。週末の甲子園を最高の雰囲気で戦うためにも明日は伊藤将の好投でカウントダウンを進めたい。

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