スタンプ未押下

9月9日(JST000000Asia/Tokyo) 投手陣力投も打線沈黙で一休み

戦評

 NPB史上最速優勝の余韻の残るマウンドに村上が上がった。ぶっちぎりでセリーグの頂点に立ち、ここからの戦いは良い形でCSを迎えることが最重要。そして個人成績にも大きな注目が集まる。村上は勝利数や奪三振数でタイトルを狙える位置につけている。1球目はアウトローいっぱいに決まるストレート。威力もキレもある球筋が好投を予感させた。実際、初回は2つの三振を奪って三者凡退の好スタートを切った。しかし2回に長打を3本浴びて3失点。先制を許してしまった。

援護したい打線はDeNA先発のケイ攻略に手を焼いた。初回に近本が安打を放ったがチャンスを広げられない。今季6度の対戦で防御率0.68に抑えられている左腕とはCSで対戦する可能性がある。苦手意識を払拭するためにも叩いておきたいところだったが中々Hランプを灯せない。

ビハインドの展開が続いていたが村上は2回を除いて好投した。やや制球の甘くなる場面もあったものの打者の狙いを外す坂本の巧みなリードやセカンド・中野の広い守備範囲にも助けられ7回まで投げて3失点。三振は7つ奪い試合を作った。

「結果からみると1失点で防げたはずの2回に、甘くなって(投手に)タイムリーを打たれてしまった投球が悔しいです。あの場面でもしっかりコントロールして最小失点で切らないといけないイニングでした」

0-3の8回は岩貞が登板し三者凡退。9回は伊原がDeNAのクリーンアップを3人斬り。打線の反撃を信じて腕を振った。

9回は先頭の近本が内野安打で出塁し1死後に森下も安打でつなぐ。1死1、3塁と一発が出れば同点の場面で佐藤輝、大山が打席に立ったが快音は聞かれず完封負けとなってしまった。

敗れはしたが終盤には1軍昇格したばかりの井坪が代打出場し、栄枝がマスクをかぶった。今後へ向けての歩みは進めている。明日の先発は伊藤将。しっかり試合を作りチームに流れを呼び込みたい。

戦評一覧へ戻る

MENU

  • 虎魂