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9月13日(tham30) 今季最後の伝統の一戦は乱打戦

戦評

今季最後の伝統の一戦はいきなりの猛攻だ。関東のファンに1年間の声援のお礼代わりに自慢の上位打線がつながった。

初回、近本が安打で出塁し攻撃の起点となる。1死1、2塁から佐藤輝の右中間フェンス最上部を直撃する適時2塁打で先制に成功。さらに猛虎打線のプレッシャーが相手投手のボークを誘い加点。1死3塁からは大山が詰まりながらもうまくレフト前に落とす。チームの核である1〜5番が機能しいきなり3点を奪った。

先発の高橋にとっては4年振りの東京ドームのマウンド。立ち上がりは内野ゴロと三振でテンポ良く2死を奪ったが失策、四球、安打で走者をためてしまう。満塁からまさかの一発を浴びてしまった。もったいない形で逆転を許すと3回にも被弾。セリーグ最強左腕にとっては悔しいマウンドとなってしまった。

6-3と3点を追う5回、1死から3四球で全ての塁を埋めると坂本の適時打で反撃開始。熊谷の押し出し四球で1点差に迫り、代打・原口の適時内野安打で同点に追いついた。

「みんなでフォアボールとヒットで繋いだチャンスだったので、最低限の仕事はしたいと思っていましたが、ファンの皆さんの応援にも後押ししてもらい、結果、ヒットになって良かったです」

2死満塁の場面で巨人外野手は前進したが中野の放った打球がその上を越える。走者一掃の適時3塁打となり試合をひっくり返した。

「みんなで繋いだチャンスでしたし、原口さんの気迫とか打線の流れに乗って、打つことができたと思います」

森下もセンター前に適時打を放ちこの回一挙7得点。ビッグイニングを作り3点ビハインドを4点リードに変えた。

5回には畠が古巣相手に初登板。走者は出したが5回も6回も1死1塁からの併殺打で切り抜け、イニング跨ぎをしっかりこなした。

7回に追い上げを許したが同点は許さない。10-9とリードを保って終盤へ。石井と岩崎がCSへ向けてリフレッシュ中のブルペン陣は8回を及川が2死満塁を切り抜け無失点。しかし9回にドリスが1死2、3塁のピンチを招くと痛打を浴びた。

宿敵との最終戦はサヨナラ負けとなったがCSで再戦することになるとしても場所は甲子園。乱打戦になるとは考えにくい。明日からは甲子園に戻り先発は才木。落ち着いた試合運びで白星をつかみ取りたい。

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