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9月17日(38Asia/Tokyo17) 突然の雨を吹き飛ばすチーム力の勝利

戦評

今季最後の大型連戦。7連戦初戦の広島戦は試合開始直前に雨が強まり、プレーボールのコールがかかったのは19時10分。1時間10分遅れの非常に難しいマウンドでも村上の安定感は変わらない。低く、遠くを徹底し初回と2回をテンポ良く無失点に抑えた。すると最多勝を目指す右腕を打線も援護した。

3回に1死から近本が右中間への2塁打でチャンスメイク。2死後に森下が先制の適時打をセンター前に放った。

「自分のスイングをするだけだと思っているので(広島先発の)床田さんから中々チャンス作れない中の最初のチャンスだったので思い切っていきました」

直後に村上は同点を許してしまうが勝ち越し点は与えない。1-1の5回にも2死1、2塁とするが148キロのストレートをアウトローにズバッと決めて見逃し三振。大きなピンチをさすがの制球力で切り抜けた。5回までに90球を要したものの奪三振は7。この力投に打線も応えた。

6回に森下の四球と大山の安打で無死1、3塁。絶好機を作ると5番起用の木浪が追い込まれながらもセンター前に運ぶ。

「ノーアウトで前の2人がチャンスを作ってくれたので、得点に繋がるように外野まで打球を飛ばすイメージを持っていました。追い込まれていましたが、うまく反応できたと思います」

さらに無死1、2塁から中川が3塁側にうまく転がしたバントが相手の失策を誘って加点。代打・原口の内野ゴロの間にも追加点を奪いこの回3得点を挙げた。

4-1と勝ち越しに成功するとその裏を村上がきっちり抑える。6回を投げて1失点。先発の役割を果たしリーグトップの奪三振数も132に伸ばした。

「降雨の為、試合開始は遅れましたが、試合途中に中断したわけではなかったのでしっかりゲームに入ることができました。低めに丁寧に投げることを心掛けてしっかり粘りのピッチングができたと思います」

終盤は及川、畠が無失点リレー。9回には森下の適時打でダメ押しの5点目。さらに楠本の適時2塁打でトドメの6点目を奪う。最後は岩貞が締めて逃げ切りに成功した。

リーグトップの30盗塁を記録している近本が盗塁を決め盗塁王のタイトルに前進。森下は2本の2塁打を含む4安打と主力の状態に問題なし。木浪、畠、楠本がCSへ向けてアピールと優勝しても気を緩めることなくチームは活気付いている。大型連戦もきっちり白星を重ねたい。

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