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10月17日(OctoberFri, 17 Oct 2025 00:00:00 +090000) 圧倒的強さでCS突破。3連勝で決めた

戦評

夜空に高々と舞い上がった白球はバックスクリーンに吸い込まれた。投高打低のシーズンに甲子園をホームとしながら40本塁打を放った怪物のパワーは本物だ。初回、1死1、2塁から佐藤輝が先制の3点本塁打を放った。

「1打席目の初球から自分のスイングができたと思います」

3回にも四死球でチャンスを作ると「何とかチームの力になれるように得点に繋げたいと思っていました」という大山がレフトフェンス直撃の一打を放つ。適時2塁打で追加点を叩き出しリードを4点に広げた。

先発の高橋は威力のある球を低めに集めた。ストレートが走っているから変化球も活きる。3回から4回にかけて5者連続三振。DeNAの主砲、筒香に強い打球を打たれてもセカンド・中野の好プレーで安打を許さない。高橋は5回まで無安打無四球、許した走者は失策による1人だけ。7奪三振という圧巻の投球で試合を作った。6回は近本の広い守備範囲にも助けられ三者凡退。7回もDeNAの上位打線を3人でピシャリ。8回も先頭打者を打ち取った。ゴロアウトが多く打球がほとんど外野に飛ばない。大記録への期待が高まる中、3連打を浴びてイニング途中でリリーフを仰いだが今季最高の投球で先発の役割を果たした。

4点リードながら2死満塁。一発が出れば同点となる場面では石井の豪速球が唸りをあげた。高めのストレートで空振り三振。イニング跨ぎからの3連投も関係なし。NPBの歴史上、最も点を取られない男はホームを踏ませなかった。

9回は岩崎が3人で締めて逃げ切りに成功。CSファーストステージを連勝で勝ち上がり勢いに乗っていたDeNAを返り討ち。今季8試合の対戦で防御率0.85に抑えられていたケイに土をつけた。もうセリーグに止められる相手はいない。圧巻の強さでNPB最高峰の舞台へ。藤川監督は「次はあと4つです。あと4つ、日本シリーズ頑張ります」と宣言した。2年ぶりの日本一へ隙は全く見当たらない。

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