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10月29日(44Asia/Tokyo29) 8回に反撃も1点及ばず崖っぷちに

戦評

好投を予感させる芸術的な立ち上がりだった。先発の高橋はキレもノビもあるストレートを低めにバンバン投げ込む。被弾した1球を除いて初回と2回に三振と内野ゴロの山を築いた。

援護したい打線は2回に大山の日本シリーズ初安打から2死1、2塁。3回には中野、森下の連打で2死1、3塁とチャンスメイクした。しかしあと1本が出ない。

4回の守備では1死1、2塁からセカンド・中野とショート・小幡のスピーディーな二遊間が高速併殺を完成させるなど懸命の守りで追加点を許さない。ビハインドの展開でも高橋は粘りの投球を続けていたが5回にピッチャー返しの打球を受けイニング途中でマウンドを降りた。1死満塁という厳しい場面では畠がリリーフ。犠牲フライによる1失点のみで切り抜けた。

6回に桐敷が1点を失い0-3と点差を広げられると、その裏に森下の安打で先頭打者を出塁させたが得点には結びつかない。残りイニングが少なくなる中、待望の反撃は8回だ。

近本の安打と中野の四球で1、2塁と走者をためた。1死後には佐藤輝がセンター前に弾き返す。頼れる4番がまたしても打点を稼いだ。さらに1死1、3塁から大山のセカンドゴロの間にも得点。2点を返し1点差に迫った。

2-3の9回にはビハインドながら石井がマウンドへ。50試合連続無失点の右腕はもちろんホームを踏ませない。最終回の攻撃へ望みをつないだ。

9回裏は代打攻勢をかけたが得点ならず。わずかにあと1点及ばなかった。

敗れはしたが大山に復調の兆しが見えたことは好材料。残された道は3連勝のみ。まずは今季最後の甲子園となる明日のゲームを全力で取りに行く。

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