プレーボールからわずか7球、時間にしてもたった7分。最高の速攻で相手投手の立ち上がりを叩いた。初回、近本と中野の連打で無死2、3塁とすると森下が初球攻撃。ライト線へ2点適時2塁打を放ち先制に成功した。
「チャンスで繋いでいただいたので、初球から積極的に打ちにいきました」
無死2塁から佐藤輝も初球を叩く。高く舞い上がった打球はフェンスを軽々超え、ライトスタンドに吸い込まれた。
「(森下)翔太が先制してくれたので、自分も続こうと打席に入りました。いい結果になって良かったです」
電光石火の猛攻で4得点。アウトを取られることなく試合の主導権を握った。大きな援護をもらった先発の伊藤将は立ち上がりに被弾して2点を返されるがショートの元山が華麗な守備でアシスト。ピンチの芽となる出塁を防いだ。
打線は2回にも四死球で走者をためると佐藤輝の適時2塁打、大山の犠牲フライで加点。再びリードを4点に広げた。
6-2の3回には早くも継投へ。神宮は2イニング目に2点本塁打を浴びるが、木下は161キロを計測して5回を無失点に抑えた。
前半を終えた段階でスコアは6-4。点の取り合いは後半も続いた。6回に近本の3塁打と中野の犠牲フライで7点目を奪う。相手に傾きかけた流れを引き戻したかに思えたがその裏に及川が2失点。7回には岡留が痛恨の同点弾を浴びてしまった。
8回は岩崎が無失点。通算600登板となる節目のマウンドでもしっかり仕事をこなした。9回は石井が先頭打者に四球を与えてしまうが次打者は三振ゲッツー。大事なイニングを抑えて延長戦に持ち込んだ。
10回には先頭の近本が3本目となる安打を放って出塁。こちらも節目のシーズン100安打達成となった。しかし得点には結びつかず。その裏にはドリスがピンチを招きアクシデントで緊急降板。サヨナラ負けの危機だったがリリーフしたセベリーノは1死1、2塁の2ボールからという難しい登板で最初の打者に四球を与えたものの1死満塁から連続三振。大ピンチを切り抜けた。
11回、先頭の大山が安打で出塁すると高寺がライトスタンドに決勝アーチを叩き込む。
「次につなごうと思って打席に入りました。手応えは良かったです」