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8月25日(tham31) バント併殺が響いた!

戦評

菅野の立ち上がりを攻め切れなかった阪神が序盤から劣勢に立ち、そのまま押し切られた。

巨人先発・菅野に対する阪神は、1番に糸原を戻して福留・糸井・ナバーロのクリーンアップなどエース攻略へほぼベストなオーダーを組んだ。初回いきなり糸原が内野安打で出塁するが、北條のバントがキャッチャーフライとなって併殺。そこからクリーンアップが内野安打と2四球で二死満塁まで攻めたが、6番 伊藤隼はあえなく三邪飛に倒れて先制機を逸する。菅野ほどの大投手が相手だけに、立ち上がりの好機を逃した事が非常に大きかった。

その裏 阪神先発・小野は、この日故障から一軍復帰した1番 坂本勇の右前安打をきっかけに二死2塁とされて、4番 岡本に左中間への24号2ランを浴びて、巨人に先取点を奪われる。2回裏も長野・田中俊の連打で無死1・2塁のピンチを招くが、ここは何とかゼロに抑えた。

3回表 阪神は一死で2番 北條がセンター方向へのヒットで二塁を狙うもタッチアウト。二塁手の空タッチにも見えたプレーに金本監督のリクエストでリプレー検証が行われたが、結局判定通りに終わった。

4回裏 巨人は無死1・2塁に小野を攻めて6番 長野の左2点適時二塁打で4対0とリードを広げる。「初回から先制点を与えてしまい、4回にも先頭の四球から追加点を取られ、チームに良い流れを作るような投球が出来なかった」。4回(71球)まで投げて6安打 3三振 2四球 4失点。小野泰己投手は、反省のコメントを述べている。

反撃したい阪神は、5回表 梅野と小野の代打・大山の連打で一死1・3塁の好機を迎えるが、ピンチでギヤが入れ替わる菅野の前に糸原・北條が三邪飛・三振に倒れて得点に至らない。これで、ほぼ試合の大きな流れは出来上がってしまった。阪神は中盤から継投に入るが、巨人は5回裏 阪神2人目・岡本から4番 岡本の左前適時安打で5点目。7回裏にも阪神3人目・望月から5番 阿部の右邪犠飛で加点し、駄目を押す。

試合は、6対0で巨人の完勝。菅野は最後まで投げ抜いて、124球 7安打 12三振 2四球で今季5度目の完封勝利を飾った。阪神打線も8番 梅野がマルチヒットをマークするなど必死に抵抗したが、及ばなかった。前夜のメルセデスに次いで2試合連続完封負けで、このカード7年連続の負け越しも確定した。

「菅野は本当に良かったけど、そこを打ち返さないとネ」。試合後、金本知憲監督は言葉少なだった。「結果的にみると1回 送りバントを出来なかったところ」が敗因で、「初回に付け込めなかったのが…。まぁ、あそこだよね」と振り返った。巨人戦カード負け越しについては、「うーん。巨人だけが相手じゃないから」特にコメントをしなかったところに、かえって悔しさが滲み出ていた。

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