スタンプ未押下

7月21日(st0000007) 近本が逆転スリーラン。連夜の大仕事

戦評

スライダー、フォーク、ストレート。全て異なる球種を決め球に先発・西は3三振を奪う完璧な立ち上がりを見せ、好投を予感させた。走者を出しても内野ゴロを打たせて併殺打に仕留め傷口を広げない。4回に一発こそ浴びたものの5回を1失点にまとめた。

打線の援護が待たれるところだが難敵が立ちはだかった。ヤクルト先発の山中はプロ通算16勝の内7勝が阪神戦、しかも甲子園で白星を5つ献上している虎キラー。アンダースローから繰り出す独特の球筋に苦しめられてきた。しかしそんな相性もルーキーには関係ない。1点を追う5回、2死から北條と西の連打で走者をためると近本がライトスタンドへ3点本塁打を叩き込む。

「一球前のボールを仕留めきれず、追い込まれてしまったので、何とか食らいついてという意識がホームランという最高の結果になりました」

前日にサヨナラ犠牲フライを放ったヒーローが連夜の大仕事。オールスター後に.438という高打率を残す近本のバットが止まらない。一振りで試合をひっくり返した。

逆転してもらった西は後半になっても崩れず7回を2失点、「何とか最少失点で切り抜けることが出来て良かったです」とリードしたままリリーフ陣につなぎ、8回はジョンソンがきっちり3人で抑えた。その裏には代打・鳥谷の安打をきっかけに1死満塁のチャンスを作る。終盤の勝負所でマルテは四球を選び高山は死球、連続押し出しで貴重な2点を追加した。

3点リードの9回はドリスがヤクルトの上位打線を3人斬り。連勝を飾った矢野監督は「後から振り返ってこの2連勝が逆襲につながったなというような試合にしていけるよう、また火曜日から全員で頑張っていきます」後半戦は甲子園で負けなし。ファンの大声援を受け勝率100%ロードを突き進む。

戦評一覧へ戻る

MENU

  • 虎魂

モバイル