スタンプ未押下

7月11日(th0000007) 西勇が見事な投球も打線が援護出来ず

戦評

勝てば首位ターン決定となる一戦に、頼れるエースが復調した姿で帰ってきた。

通算100勝に王手をかけながら足踏みが続いていた西勇が普段より少し長い調整期間、中8日で先発マウンドに上がった。前回登板は序盤で降板する悔しい内容だったが心配無用。今季、巨人に対しては3戦3勝の右腕が序盤からキラーぶりを発揮した。

西勇はストライクゾーンを支配し3回まで37球でパーフェクト。完璧な立ち上がりを見せた。

この好投に応えたい打線は3回の攻撃で先頭の中野がチーム初安打を放つ。好投を続ける西勇は1球で送りバントを成功させチャンスを拡大させた。得点圏に走者を置き打順はトップへ。しかしあと1本が出ない。

先制機を逃すと西勇は4回の先頭打者に初安打を浴びる。一瞬、不穏な空気が漂ったが巨人の中軸を落ち着いて打ち取った。

その後も打線の援護がない中でも西勇は好投を続け巨人打線に得点を許さない。しかし両チーム無得点の膠着状態が続いていた8回、1死3塁のピンチを背負うと打球は強い当たりではなかったが前進守備の三遊間を抜けレフト前に転がった。

追う点差はわずか1点ながら打線は巨人リリーフ陣を捉えられない。西勇は先制を許した後の1死1塁を併殺打で切り抜けるなど無四球4安打1失点、文句なしの内容で最後までマウンドを守ったが白星には結びつかなかった。

3度目の挑戦も節目の100勝目はならなかったが今季のベストピッチとも言える快投は必ず後半戦につながるはず。明日からは前半戦最後のカードとなるDeNA戦。先陣は中5日で青柳が切る。西勇が完投したことでリリーフ陣は万全、戦力を惜しまず投入し全力で白星をつかみとる。

戦評一覧へ戻る

MENU

  • 虎魂

モバイル