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7月14日(28Asia/Tokyo14) 執念の追い上げも前半戦白星締めならず

戦評

前半戦最後の試合は6勝無敗のガンケルが先発し、ブルペンには秋山を待機させる。必勝態勢で臨んだがガンケルが2回に3連打を浴び無死満塁のピンチを招く。序盤の山場で内野は前進、早くも勝負に出た。この場面でガンケルは空振り三振と内野ゴロで2死を奪うが好調なDeNAの桑原に1、2塁間を破られ2点の先制を許してしまった。

その裏に佐藤輝が球界を代表する好左腕のDeNA・今永から痛烈な2塁打を放ち、中野も良い打球を飛ばすが得点には至らない。それでも次の回にはルーキーに先輩がお手本を見せた。

2点を追う3回に1死から近本がライトスタンドに本塁打を放つ。

「追い込まれていましたし、なんとか塁に出ることを意識していました。良い結果になりましたし、まずは1点を返すことができて良かったです」

ガンケルは4回にも1点を失うがその後のピンチは踏ん張り、5回は三者凡退。最低限試合は作った。

6回からは先発ローテーションの一角、秋山がマウンドへ。普段とは違う仕事場で秋山は2回を無失点、リリーフとしても安定感あるピッチングを披露した。

8回はビハインドの展開ながら岩崎がマウンドへ。攻撃に流れを持ってきたいところだったがリリーフエースは代わり端に被弾。逆にリードを広げられてしまう。

3点差の8回、1死から代打の原口が安打を放ち空気を変える。近本もレフト前へ運び走者をためた。1、2塁から糸原の適時打で1点を返し、さらに2死満塁からサンズの押し出し四球で1点差に迫った。一打同点の絶好機に怪物ルーキー、佐藤輝が打席に向かう。甲子園は最高潮の盛り上がりを見せたがあと1本は出なかった。

9回はスアレスがピシャリと抑え、裏の攻撃で得点圏に走者を置いたが2日前のサヨナラ再現はならず。勝利は逃したものの優勝へ向けて貯金15は十分な数字。矢野監督は「首位にいることは胸張っていいと思いますし、開幕からみんなタイガースらしい野球をやってくれたので、ブレイクを挟んでもう1回そういう形に戻れるよう頑張っていきます」オリンピックによる中断期間を有効活用し、後半戦もロケットスタートを誓う。

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