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9月18日(tham30) これぞ高橋の快投で大野雄に投げ勝つ

戦評

前日の雨天中止により相手先発の大野雄はスライド登板。球界を代表するサウスポーを相手に世代交代を促すべく、速球派左腕の高橋が先発マウンドに上がった。

前回登板の9月9日のヤクルト戦ではやや制球が甘くなり9安打を浴びて4回6失点、今季初登板は苦い思い出となってしまったがこの日の高橋は紛れもなく左腕エースと呼ぶに相応しいピッチングを披露した。

糸を引くような快速球で押し込み、3回で早くも5奪三振。2回り目に入ってもドクターKぶりは全く衰えない。4回と5回にそれぞれ2つの三振を奪い、6回までに許した走者は1人だけで5イニングが三者凡退。奪三振数は2桁に達していた。

この好投に応えたい打線は6回、1番から始まる好打順の攻撃で試合の均衡を破った。

近本がライト前に運び無死の走者を出すと中野が送りバントを成功させ、得点圏に走者を進める。1死2塁からは2打数2安打と当たっていた糸原が1塁線を破る適時2塁打を放った。

「(高橋)遥人が頑張っていたので何とか先に1点という気持ちで打ちました」

援護点をもらった高橋は次の回も無失点。7回2安打10三振、無四球無失点という抜群の内容で先発の役割を果たした。

「前回、試合を壊してしまったので何とか試合を作ろうと思って投げました。とにかく低めを意識して、梅野さんのリードに従って投げました。出来過ぎかなと思います」

1点リードの8回は岩崎がきっちり抑えて9回はスアレスがマウンドへ。必勝態勢を築いたが四球と安打でピンチを招いてしまう。それでもすでに31セーブを挙げている守護神は崩れなかった。バント処理では自らの好フィールディングで走者を3塁で封殺し、得点圏に走者を背負った場面でも相手の中軸を打ち取り完封リレーを完成させた。

緊迫した投手戦を制した矢野監督の試合後の第一声は「痺れましたね」だった。中日の左腕エースに土をつけ、明日の巨人戦では右の本格派・菅野攻略に挑む。「何が何でも全員で取りに行くような試合を皆さんにお見せします」今季最後の甲子園での伝統の一戦でVロードを突き進む。

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