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5月11日(19Asia/Tokyo11) 大チャンスを逃し執念継投も実らず

戦評

序盤と終盤に大きな山場が訪れた。

まずは1点を追う初回、1死から中野が四球を選び、マルテがレフト前の安打でつなぐ。走者をためると佐藤輝が痛烈な打球で1、2塁間を破り、同点の走者をホームに迎え入れた。

「前の2人が繋いで作ってくれたチャンスだったので、絶対にランナーを返したいと思っていました。点を取られた後、すぐに追いつくことができて良かったです」

若手に負けじとベテランも燃えた。この回さらに糸井の適時打で勝ち越しに成功した。

「みんなが繋いでくれたので自分も積極的に打ちに行きました。勝ちたい!」

2-1とすると初回に先制を許した秋山は走者を出しながらも粘り強い投球で追加点は与えない。4回までを1失点で凌いだ。

中盤に入るとベンチは早くも動いた。5回は加治屋がマウンドへ。1番から始まる強力打線を相手にテンポ良く2死を奪い、糸原の失策で走者を出したもののワンバウンド投球を見てスタートを切った俊足の西川を坂本が刺す。結果的には3人で1イニングを抑えた。しかし6回に開幕から左殺しとして無失点投球を続けていた渡邉が2点を失い逆転を許してしまった。

追いかける展開に変わっても打線はしぶとさを発揮する。7回に1死から梅野が四球で出塁し、近本と中野は早いカウントから積極的にスイングしHランプを灯す。1死満塁とした。8回にも連続四球と送りバントで1死2、3塁。一打逆転の場面を作ったがどちらのイニングもあと1本が出ない。

大チャンスを逃しても8回のマウンドには湯浅が、9回には岩崎が上がった。4回1失点だった先発をスパッと代え、ビハインドのマウンドに勝ちパターンのリリーフ陣を送る。攻撃面でも代打、代走要員をフル投入。矢野監督は勝利への執念を見せたがわずかにあと1点が届かなかった。

マルテが安打を放ち、スタメンに戻った糸井も2安打をマーク。コンディション面が万全ではないにせよ、役者が揃いつつある。明日は迫力ある攻撃で甲子園を沸かせたい。

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