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8月3日(31Asia/Tokyo03) 巨人キラー伊藤将が6回1失点で7連勝

戦評

2戦2勝2完封。今季の伊藤将は巨人に対して無類の強さを見せている。3試合連続完封を目指したマウンドでも相手打線を翻弄した。

初回はあっさり三者凡退、2回は先頭打者に安打を浴びたが次打者を併殺打に仕留めこの回も結果的には3人で打ち取った。ストレートの球速は130km/h台ながらスピードガン以上に強さがあり、同じような軌道の変化球を巧みに操る。打てそうで打てない技巧派左腕が持ち味を存分に発揮した。

打線は3回1死から梅野が四球を選んで出塁し、伊藤将の送りバントで2塁へ。下位打線の作ったチャンスに中野がセンター前へ弾き返す。

「梅野さんが粘って、(伊藤)将司がしっかり送って、いい流れで回ってきた場面だったので、自分もその流れにうまく乗ることができました。先制することができてよかったです」

第1打席で三振を喫したストレートを捉え痛烈なお返し。前日に続いて先制に成功した。

5回には梅野が高めに浮いた失投逃さず捉えレフトスタンドに叩き込んだ。

「もう本当に(伊藤)将司が頑張ってくれているので、少しでも楽に投げさせてあげたいと思っていました」

女房役の一発でリードを2点に広げた。

援護点をもらった伊藤将は被弾してしまい3試合連続完封は逃したものの6回1失点ときっちり試合を作った。

「2試合連続で良いピッチング続いていたのでその勢いで臨もうとしてました。ランナー出しても低めに丁寧に投げることが出来たのでそこが良かったなと思います」

7回は浜地、8回は湯浅がきっちり無失点。中盤から終盤にかけては追加点が奪えず、相手に流れが傾きかけていたが鉄壁のリリーフ陣は動じない。最後は経験豊富な岩崎が3人締めで1点のリードを守り逃げ切った。

伝統の一戦で早々に勝ち越しを決めた矢野監督は「ドラマとか奇跡を信じて戦っていくということが大事なことになる。2つ取ったんで明日絶対取るという、そういう気持ちの試合をしていきます」。巨人戦3連勝という最高の形で夏のロードへ勢いをつける。

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