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8月13日(tham31) 藤浪が完璧投球も打線が反撃ならず

戦評

甲子園優勝投手同士のマッチアップに剛腕の投じたストレートが唸りを上げた。2012年に大阪桐蔭のエースとして春夏連覇を達成した藤浪は150km/h台のストレートで押し込んでカウントを稼ぎ、鋭く曲がるあるいは落ちる高速変化球で空振りを奪う。初回から3回まで毎回2奪三振。5回は逆にカットボール、スプリットを駆使して追い込み、160km/hのストレートをストライクゾーンに突き刺した。この回は圧巻の3者連続三振で、前半だけで早くも2桁奪三振。中日打線を完璧に支配した。

一方の打線は東海大相模の主戦左腕として2015年に夏の甲子園を制した中日先発の小笠原に苦戦した。3回まで2塁が踏めず無得点。それでも4回、先頭の糸原が四球を選んで出塁しロハス・ジュニアがセンターへ痛烈な打球を飛ばす。無死2、3塁とした。絶好の先制機だったが中軸のバットから快音は聞かれず。大きなチャンスを逃すと6回に藤浪がスクイズで先制点を奪われてしまった。それでも次の回は無失点に抑え、藤浪は7回を投げて4安打10奪三振無四球1失点と抜群の内容だった。

「色んな球種をバランス良く投げ込むことができましたし、全体的に良いテンポで投げることができたと思います。今日だけで満足せず、この投球をこれからも続けていけるように、次回に向けてまたしっかり準備したいと思います」

8回は岩貞がマウンドへ。1死3塁から内野ゴロを打たせ、ホームタッチアウトかと思われたが相手の巧みなスライディングでタッチをかわされ2点目を奪われてしまう。点差が広がってもその裏には代打・原口と糸原の安打でチャンスメイク、1死1、2塁とした。長打で同点、一発が出れば逆転の場面で打順はクリーンアップにまわったがここでも適時打は生まれない。

9回はアルカンタラが無失点に抑え、反撃に期待が高まったがビハインドを跳ね返すことは出来なかった。一刻も早く連敗を止めたい。チームを活気付けるラッキーボーイの出現が望まれる。

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