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9月21日(JST12000000) ラスト巨人戦で最終回に猛追

戦評

今季最後の伝統の一戦、強い風が吹き付ける先発マウンドに青柳が上がった。立ち上がりは先頭打者に四球を与えたものの無死1塁からのバントを坂本が素早く処理。前日同様、良い意味で捕手らしからぬ機敏な動きを見せピンチの芽を摘んだ。

打撃陣も初回に甲子園を沸かせた。まずは先頭の近本がライト前に安打を放つ。これが通算768本目の安打、プロ入り5年間の安打数で歴代単独トップに躍り出た。不動の切込隊長、安打製造機に売り出し中の小野寺も続いた。1死1塁からエンドランを成功させる安打をライト前に放った。右方向へ強い打球を打ち返せるのが大きな特徴、CSでもここ1番の一打に期待したいところだ。

速いペースで進んだゲームは3回表終了後に雨の影響で一時中断したものの"雨柳さん"の異名を持つ青柳にとっては慣れたもの。5回まで1安打無失点。あと2勝に迫る2桁勝利へ向けてしっかり試合を作った。しかし6回に先制を許し、さらに満塁のピンチで一発を浴びてしまう。

0-5と大きなビハインドを背負う展開となってしまったが、リリーフ陣が悪い流れを断ち切った。2番手の及川はイニング跨ぎで4奪三振、8回には昇格即登板の岡留が無失点。9回は馬場が鋭いスプリットを決め球に三者連続三振。この無失点リレーに打線も奮起、5点を追う9回に巨人の守護神・大勢を攻めた。

代打・ミエセスの打球はセンター左のスタンドへ。反撃の一発を放った。さらに大山も2塁打で続く。押せ押せムードを演出すると佐藤輝が追い込まれてからのフォークをライトポール際まで運んだ。今季21号本塁打は追撃のアーチ。長打攻勢で3点を奪い2点差に詰め寄った。

猛追及ばず敗れはしたものの巨人に強烈なイメージを植えつけたに違いない。この試合が134試合目で今季のレギュラーシーズンは残り9試合となった。この8連戦でCSでの戦い方の目処をつけておきたい。

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