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4月2日(JST000000Asia/Tokyo) 終盤に反撃もあと一歩及ばず

戦評

ユニフォームの胸にプリントされた金色の「Tigers」の文字が神々しい。チャンピオン仕様の戦闘服を身にまとったナインが京セラドーム大阪に登場した。昨季の京セラドーム大阪の試合は8戦全勝、最高の結果を残しこれがリーグ優勝を果たした要因の1つだった。そして今季のホーム開幕戦で先発マウンドには昨季MVPに輝いた村上が上がった。

リーグ最強投手が投じた今季の1球目はアウトローへ決まる151km/hのストレート。好投を予感させる見事な1球だった。しかし先頭打者に四球を与えてしまうと守備のミスも絡んで立ち上がりにまさかの4失点。大きなビハインドを背負ってしまった。

それでも打線がすぐに反撃。初回に近本が3塁打でチャンスメイクし、中野の打球はセンター前へ。自慢の1、2番がわずか6球で1点を返した。

「先制された後でしたし、なるべく早く得点を返したかったので、打ててよかったです」

この流れに乗り立ち直りたい村上だったが3回にも追加点を奪われ序盤でマウンドを降りてしまう。ストレートは昨季以上の球威があった。次回登板では本来の制球力を取り戻してくれることを期待したい。

「先頭バッターに四球から流れを止めることができず、試合を作ることができませんでした。結果的に山本選手に対しての投球次第でゲームの流れも変わっていたと思うので粘りきれずに申し訳ないです。反省・修正して次回に向けて頑張ります」

2番手で登板した漆原は走者を出しながらもショート・木浪とセカンド・中野の好守備にも助けられ2回をきっちり無失点に抑えた。島本も6回と7回のイニング跨ぎで無失点投球。粘り強く試合を引き締めた。

すると7回に木浪が一振りで球場を沸かせた。「しっかり初球から自分のスイングができるように準備していましたし、なんとか1本打つことができてよかったです」という納得の一打はライトスタンドへ。今季初安打が本塁打となった。

2-5と点差を詰めると8回には門別がマウンドへ。今季のブレイクが期待される左腕は角度のあるストレートで圧巻の三者凡退。その裏にも1点を返し、2点を追う9回には1死からノイジー、代打・前川の連打で1、2塁とした。一発が出れば逆転サヨナラの場面は作ったが木浪、代打・原口のバットから快音は聞かれず。終盤に追い上げたが逆転はならなかった。

ホーム開幕3連戦のチケットは全て前売り完売。満員のファンへ明日こそ勝利を届けたい。

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