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5月7日(JST000000Asia/Tokyo) 村上の力投から執念の継投

戦評

ゴールデンウィークが終わっても球場の熱気は変わらない。平日のナイトゲームにも4万2千人を超える観衆が甲子園に駆けつけた。満員のファンからの後押しを受けた先発の村上は初回に無死1、3塁のピンチを背負ったが犠牲フライによる1失点のみで切り抜けた。2回の守備ではセカンドの中野が1、2塁間への打球に追いつくと流れのまま一回転して1塁へ送球。ファインプレーを披露した。村上は低めへの制球力がいつも通り安定し5回に追加点を奪われはしたがしっかりと試合を作る。6回に連打を浴びた無死1、2塁の場面では相手のバントに対してファーストの大山が猛チャージからの好送球で3塁封殺。アウトカウントが増えると村上は1死1、2塁から連続三振で大きな山場を乗り切った。

援護したい打線は走者を出しても併殺網にかかるなど思うようにチャンスを広げられない。2点差を追いかけるビハインドゲームにはなったもののベンチは勝利への執念を見せた。

6回終了時点で球数100球を超えていた村上が7回もマウンドに上がりきっちり三者凡退に打ち取った。失った2点はどちらも味方の失策絡みだったため自責点は0、先発の役割を果たした。

2点を追うその裏に佐藤輝の安打、森下の2塁打で1死2、3塁と一打同点のチャンスを作ると岡田監督が勝負をかけた。坂本が内野フライに倒れた後は原口、小野寺を2者連続代打で送り出す。右の強打者コンビをもってもしても得点には至らずビハインドには変わりなかったが8回には桐敷がマウンドへ。戦力を惜しまず投入した。

8回の攻撃では近本、ノイジーの安打と大山の四球で全ての塁を埋めた。しかしここでも適時打は生まれない。9回の守備では左腕の島本をワンポイントに岡留へスイッチ。執念の継投で勝利を手繰り寄せようかとしたが同点、逆転はならなかった。

連敗だけは避けたいところ。もう雨の心配はない明日の試合では大竹のピッチングと胸のすくような攻撃で白星をつかみたい。

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