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5月14日(JST000000Asia/Tokyo) 村上好投も終盤に白星スルリ

戦評

年に数回しかない地方球場での試合では投手はいつもと違うマウンドに普段以上に気をつかう。しかも豊橋市民球場は両翼93m、センター115mとやや狭い。そんな投手不利とも思える環境でも12球団唯一の0点台、防御率0.88を誇る村上なら心配無用。立ち上がりから得点圏に走者を背負ったが要所をしっかり抑え流れを相手に渡さない。追い込んでからは低めに投げ込むフォークが威力を発揮し7回までを1失点に抑えた。

打線は1番に長打力を備える森下、レフトのスタメンにはスラッガーの前川を起用。多少の入れ替えがあったとしてもチームに根付くしぶとい攻撃は変わらない。1点を追う6回、適時打なしで試合をひっくり返した。

近本の四球と佐藤輝の2塁打で1死2、3塁とすると前川のファーストゴロの間に3走の近本が生還を果たす。タイミング的には厳しいものがあったが好スタートを切った近本の足とハイレベルなスライディング技術により同点のホームを勝ち取った。この後さらに坂本の内野ゴロの間にも得点し勝ち越しに成功。そつのない攻めで逆転した。

2-1とリードして終盤を迎えたが好投していた村上が8回につかまってしまう。守備の乱れもあり同点に追いつかれなおも無死満塁、9つ目の三振を奪って1死としたが痛恨の2点適時打を浴びた。130球の熱投もイニング途中での降板となった。

漆原の好リリーフで踏みとどまったが2点を追う9回は糸原、原口の代打勢が倒れ、逆転はならなかった。

しばらく当たりの止まっていた森下が複数安打を記録したことは敗戦の中でも明るい材料。明日は先発の大竹が楽に投げられるぐらい打線が援護し、先行逃げ切りの展開に持ち込みたい。

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