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6月9日(th0000006) 大記録間近の熱投で才木が7勝目

戦評

雨模様のじめつく空気が気になったのは試合開始前まで。日曜日の男、才木がマウンドに上がると誰もがその投球に釘付けになった。ここまで6勝1敗、防御率1.34と好調の右腕に付け入る隙などなく初回の三者凡退に始まり5回までに出した走者は四球による2人だけ。追い込んでからの決め球はどの球種もキレ味鋭く、6回と7回も三者凡退に打ち取り無安打無失点投球を続けていた。

打線は何度も走者を出しながらホームが遠い。援護点を送れずにいたが7回、ついに試合の均衡を破った。糸原、梅野の連打から2死2、3塁のチャンスを作ると中野がセンターオーバーの2点適時3塁打を放つ。待望の先制点を挙げた。

「何とか才木のために打ってあげようという気持ちを持って打席に入りました。絶対自分が決めてやろうという気持ちで、積極的に振りにいけたのでその結果が良い結果につながってくれたと思います。(外野の頭を越えたのは)風にも助けられたと思いますし、才木の気持ちが乗り移ってくれたんじゃないかなと思います」

この後さらに前川のライト前への適時打で貴重な1点を加えた。

3点の援護をもらった才木は足のつりかけた8回に1死から3塁打を許し大記録達成はならなかったがホームを踏ませることなく8イニングを投げ切った。

「すごい盛り上がってるなと思ってましたけどそら盛り上がるかと。(9回も)もちろん行きたいなと思ってましたけどコーチに『やめとか』と言われて。昨日、おとといと良い流れだったので自分も続けるようにと思って投げてました」

3点リードの9回は岩崎が締めて今季9セーブ目。完封リレーで同一カード3連勝を飾った。来週の相手は昨季、日本シリーズを戦ったオリックスと今季絶好調のソフトバンク。難敵続きとなるが2試合連続で2桁安打を放ち、上り調子の打線がパワーピッチャーを打ち砕いてくれるはずだ。

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