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7月6日(tham31) 岡田監督が球団歴代最多の通算515勝

戦評

DeNAは強力打線が売りのチームだが接戦となればこちらの土俵。攻撃も守備もここぞの場面で競り勝った。

先発の伊藤将は粘り強い投球で試合を作った。立ち上がりに無死2塁といきなりピンチを背負ったが巧みな牽制で走者はタッチアウト。その後も走者を出しても要所を締めて5回まで本塁打による1失点のみに抑えた。

打線は初回に近本、中野が安打性の打球を放つが相手の好守備に阻まれ、その後も普通の守備位置なら野手の間を抜けてもおかしくない当たりが相手のシフトに引っかかってしまう。それでも1点を追う5回、島田の俊足が同点を呼んだ。まず先頭打者として内野安打で出塁すると盗塁を成功させて2塁へ。さらに坂本のサードゴロで判断良く3塁に進塁した。1死3塁となったことでDeNA内野陣は前進守備となり「先輩方がチャンス作ってくれたので早く点を取りたいと思ってました」という小幡の打球は1、2塁間を抜けライト前へ。試合を振り出しに戻した。

勝ち越し点も好走塁が活きた。6回、安打で出塁した中野は2死1塁から大山のレフト前安打で3塁到達。チャンスを広げた。すると佐藤輝がライト前に適時打を放ち2-1とリードを奪った。

「しっかり決めてやるという気持ちで行きました。積極的にいこうと思って結果、初球を打てたので良かったです」

伊藤将は6回と7回に先頭打者に安打を浴びたがどちらも後続を併殺打に打ち取り得点を許さない。三者凡退は1イニングだけだったが7回を投げて1失点、先発の役割を果たした。

「低めに丁寧に投げようと思ってました。変化球もストレートもしっかりコースに投げられたのでそこが良かったかなと思います。次の登板も勝てるよう頑張ります」

8回はゲラが無失点。高めに投げ込んだ158km/hの威力満点のストレートと共にイレギュラーに好反応したセカンド・中野のファインプレーも光った。9回は岩崎が内に秘める闘志をボールに込めDeNA打線に反撃を許さない。1点のリードを守り切った。

機動力を絡めて得点し、強力投手陣が最少失点で凌ぐ。得意とする勝ち方で岡田監督は阪神の監督として通算515勝となり歴代最多となった。「数字が出ると毎日がすごく長く感じるのであんまり気にしないようにしていたんですけど、今日はボールもらいましたね。みんな覚えてて」。秋には初の連覇を成し遂げた指揮官となっているはずだ。

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