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9月1日(st0000009) 西勇が好投も雨に泣き接戦を落とす

戦評

9月最初のゲームは理想的な立ち上がりだった。初回、中野の安打と相手の失策で1死1、2塁のチャンスを作ると大山がライト前に適時打を放つ。


「とにかく先制点を取りたいという気持ちを持って打席に立ちました。初回からいい流れを作ることができてよかったです」


4番の一打で先制に成功した。先発の西勇は今季の巨人戦3試合に登板し防御率0.41。伝統の一戦に非常に強い。この日も両コーナーの出し入れで投手有利のカウントを作り、低めやボール球を振らせて凡打の山を築いた。テンポ良く、リズム良く序盤3回を無失点。4回に適時打を浴びたが安定感は失わない。5回と6回を三者凡退に抑えた。しかし3回裏から降り出した雨は中盤にかけて強くなり、終盤の守備を難しくした。7回に無死1、3塁のピンチを招くと2点の勝ち越しを許してしまう。それでも桐敷、石井を投入し1死1、2塁のピンチは切り抜けた。


2点を追うことになった打線はその裏に1死から島田が安打で出塁するも近本が併殺打に倒れつながらない。降雨のため8回に入る直前で試合が中断すると天候は回復せず、コールドゲームで敗れてしまった。


打線は初回に大山の適時打で先制して以降、追加点を奪えなかったが中野が複数安打をマークし復調の気配あり。近本が安打を量産し、クリーンアップも好調となれば上位打線の迫力が増す。勝負の9月はビハインドの展開をひっくり返す試合が増えるはずだ。

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