いきなりのビッグイニングで試合の流れを掴んだ。先発の村上が立ち上がりに2失点。今季の甲子園では8試合に登板して防御率0.83と好投していたがビハインドを背負ってしまった。しかしわずかに立ち込めた暗雲は猛虎打線があっという間に振り払った。
初回に近本、中野の連打で走者をためると森下が右中間を破る2点適時2塁打を放つ。すぐさま試合を振り出しに戻した。
「昨日、チャンスで凡退してしまったのでその悔しさを1打席目にぶつけようと思って入りました。打点にはこだわってやってきたので1本出て良かったと思います」
さらに大山のセンターオーバー2塁打で無死2、3塁とし佐藤輝の打球は詰まりながらもセンター前へ。勝ち越しの2点適時打となった。トドメは井上の甲子園初アーチ。打った瞬間文句なしの打球をレフトスタンドに運んだ。
「めちゃくちゃ最高です。こんな歓声をいただいたことがないぐらいの大歓声だったのでもっと打てるように頑張ります」
怒涛の6連打で6得点。強力打線に逆転してもらった村上は2回から立ち直り5回まで無失点。安定した投球で試合を作った。すると打線も4点リードの5回に大山の安打と佐藤輝の四球で走者をため、坂本が安打でつなぐ。これでチーム安打数は早くも2桁に。そして全ての塁が埋まると恐怖の8番兼満塁男が本領発揮。木浪が鮮やかな流し打ちでレフト前に運び欲しかった中押し点を叩き出す。村上の内野ゴロの間にも1点を加えこの回2得点。リードを6点に広げた。
村上は6回の先頭打者に一発を浴びるなど追い上げを許しイニング途中でマウンドを降りたが4失点の内自責点は1。次回登板ではピシャリと抑えてくれるだろう。
6回裏には大山の犠牲フライで1点を加え再び中日を突き放す。9点目を奪い相手に流れを渡さない。5点リードの終盤はリリーフ陣が無失点リレー。連勝を飾った。上位の広島、巨人とのゲーム差を縮めたが戦い方は変わらない。一戦必勝、全員野球で3連勝を目指す。
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